理解ができないほど下がっている総医研ホールディングス(2385)。
越境EC関連株でトレンドになって一時は1000円台を突破したもののすぐに下落。
ただ成長性と割安性を考えたら上がらないわけがない。
(投資に絶対はないので注意)
今回はまず総医研ホールディングスの事業内容についてご紹介したい。
総医研の主な事業は
化粧品事業と健康補助食品事業。この2つで約8割の売り上げを誇る。
なので今回は手短にこの2つの事業だけ見ていきたい。
まずは化粧品事業。
ビービーラボラトリーズという子会社が高機能化粧品を中心に販売している。
ここの化粧品の素晴らしい効果は大気汚染物質、ブルーライトによる肌のダメージを軽減することだ。
勘のいい方なら越境してどこでビジネスを行っているかが分かるだろう。
そう中国である。
その評判は高く売り上げは前期比で80%以上と大幅アップした。
これはSNSを有効活用したマーケティングが功を奏した形だがスイッチングコストの低い化粧品という製品でどれだけ顧客を定着させるかが今後の大きな課題だ。
ただ売り上げが上がったからといって業績が上がるということはない。利益率も見る必要がある。なんと利益率20%以上。ちなみに資生堂は2019年度営業利益率中国セグメントで15%。
なんだ5%の差じゃないかと思う方もいるかもしれないが大きな間違いである。2点について考えるとよりこの5%の差が強く感じられるはずだ。
まずはもしも売上高が両社ともに1000億だったとしよう。そうするとこの5%は50億の差を生んでいることを意味する。宝くじ10回あたって得られるような金額が毎年積みあがっていくわけだ。非常に恐ろしい。
2つ目に資生堂のブランド力について考える必要がある。中国市場で長らく事業を行っている同社の認知度はビービーラボラトリーズに比べれば圧倒的なはずである。だからより多くの売り上げを獲得することは明白である。しかしこの売り上げの差をも縮める珍事が起きる。それは618セールである。今年の6月18日に行われたECサイトでのセールにおいてなんとビービーラボラトリーズが第5位の資生堂に次いで6位となったのだ。これがニッチな市場ならまだあり得る話だが広範囲をカバーするEC市場で差を縮めたのだ。この5%の差は価格を下げる余力でもあるし今後の投資資金としても使えるわけでいつかEC内で資生堂を抜く日が来ると考える。
長々と書きすぎたので健康補助食品事業はまた次の投稿にしようと思います。ではまた次回で。