しばらくブログを更新してなかったのですが、あまりにこの映画が面白かったので、衝動的に紹介しました。それが
観たのが11/18と終了間近だったので、このブログを挙げた時点ではレンタルを待つしかありません(もしかしたら、日本のどこかにまだ公開しているところがあるかもしれませんが・・・)。しかし、個人的には日本アカデミー賞レベルの面白さだったので、来年また映画館で公開するかもしれないことを踏まえて紹介していこうと思います。
(ちなみに他の映画評論ブログはまずはあらすじを紹介するのですが、めんどくさいし、ググればわかることをわざわざ書きたくないので、ここでは省きます)
この映画は注目する人物は4人いますが、主に栄伝亜夜を主軸に物語は動いています。(栄伝という名字が頭にはなれなくて外に出た後に調べたら、実際に存在する苗字みたいです。でも、全国に240人しかいないようです。)
栄伝さんは基本的に人見知りな性格です。記者の取材に最低限しか答えない。最悪、断ってそそくさと逃げてしまいます。幼稚園からの幼なじみであるマサル(森崎ウィン)には明るい表情で接しますが、それ以外の人物には目を見ずに、壁を作るように接しています。
一見、魅力的に感じない人物に思える。しかし、幼なじみだけに見せる子供のような笑顔。天才ピアニストである塵(鈴鹿央士)にはいとこのお姉さんように優しく接するなど特別な人にだけ見せる姿にキュンときました。
この映画の主軸である「天才たちの躍進」。これも魅力の一つです。色々あるのですが、個人的に印象に残っているのが、マサルの知り合いであり、友人のジェニファ・チャンは他人に助言を一切していなかったのに対して、天才たちは争うはずのライバルたちにもアドバイスや助言を積極的にしていたことです。
心理的には自分がトップに立つために他人には関わらない。最悪、ライバルを蹴落とそうと必死になるのが一般的な人間の考え方。一方この物語に出てくる天才たちはお互いにアドバイスしあってました。他にも天才的なエピソードが多々登場します。どのシーンも私たち凡人にはない考え方や生き方をしているので、とても興味深いです。
ラストシーンに栄伝さんがダイナミックなピアノテクニックを披露しています。このシーンを観て、エモいっていう感情はこういうことなのかとわかった瞬間でもありました。このシーンどっかで観たことあるなって思ったら、2018年に大ヒットした「ボヘミアン・ラプソティ」のラストパートに披露したライブ・エイドの演奏シーンと類似していました。
フレディもラストに胸が踊るシーンを見せてくれました。同じように栄伝さんも感動的なシーンを披露しました。このシーンだけもう一回大スクリーンで観たいぐらいです。
今までの映画は何シーンが違和感を感じたところがあったのですが、この映画はあまり違和感がありませんでした。その点も含めて日本アカデミー賞を総なめにするかもしれないと思った理由です。もしこのブログを見て、見たくなったら、ぜひレンタルでご覧になってください。