ビットコインやモナコインなどの採用する合意アルゴリズム
Proof of Work(PoW)の問題点として、マイニングの計算能力の過半数を悪意のある特定のグループが保持してしまう状態でおこなわれる『51%攻撃』は有名ですが
『50%より少なくてもコントロールできるんじゃね?』と言われていたのがBlock withholding attack(Selfish Mining)です。
言うまでもなく普段ならマイナーはブロックを採掘をしたらすぐに※ブロードキャストをします。
しかし、今回の攻撃では公開せずにそのまま堀り続けました。
当たり前ですが、他の人も掘っているわけで
ブロックチェーンが分岐されたら長いチェーンの方が信用できるよ
ということからブロードキャスしなかった方がメインチェーンより
掘れたよ!証明できれば正しいチェーンとして扱われます。
今回の攻撃をした人はモナコインを取引所に送金して
モナコインを売って他の通貨に変えて出金したようです。
そのあとで、偽物でしたぁ~!とブロードキャストしたことで
取引所へ入金したモナコインはなかったことになり
取引所としてはモナコインが消えてしまい被害を受けました。
今まで理論上はできるよねと言われていたことが本当におこってしまったので
個人的には2018年で一番衝撃的な事件だと思ってます。
取引所の対応は早かったようなので
そこまで大規模な被害はないと思います。
これから色々と議論されると思いますが他の暗号通貨でも起こる可能性があり
改めて暗号通貨は何が起こるかわからない世界だなと思いましたよ(*‘ω‘ *)
※
ビットコインを取引した場合に送金者と受領者だけではなく、その取引はネットワーク全体に放送されることを言います。