春昼
あかるく しずかな 道をゆきみつあみ ねじれた 人とゆき全存在を道草に投げ捨て 川で休む午後
あくびするにもじゃまなものチーズを噛んだまっくろなわたし わたしが大きすぎもっと うつろになれたなら
つばを吐いても 爪 のびてもう日が落ちる さようなら血が頬 つたう まだ まだ 重い
枝にとまって 雲を食べ雨をふらせて 海の底やっと やすらかな ふたりの時間