アコースティックヘルスばかり書いましたので、気分転換に書きたいと思います。
皆さん、般若心経は自分の心をリセットするために良いと一時期ビジネスマンや社長をターゲットに流行りましたよね。本もたくさん出版されましたが、良く分からなかったと言う人も多いでしょう。
安心してください。本だと200ページくらいありますが実際10ページで終わります。般若心経がこれだけ広まった理由の一つとしてわかりやすく親しみやすい経典である事がポイントです。
彼岸に行く為の方法を説いた経典です。
此岸(凡夫の世界で迷いの世界)⇒彼岸(仏陀の世界で欲や煩悩から解放された世界)
もう少し詳しく書くと、四苦八苦を正しい心で乗り越え六波羅蜜を実践修行することにより悟りの世界へ到達することができると言う教えです。ちょっと難しい言葉がありますね。大丈夫です。大した事ありません。後で説明します。
西遊記で有名な三蔵法師です。インドから数百の仏教典を中国へ持ち帰りその全てを要約したものが般若心経です。
生・・・生まれたことによる苦しみ
老・・・老いる苦しみ
病・・・病気になる苦しみ
死・・・死ぬ事の苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく)・・・恨み、憎む人と出会う苦しみ
愛別離苦(あいべつりく)・・・愛するものを失う苦しみ
求不得苦(ぐふとっく)・・・自分の思い通りにならない苦しみ
五蘊盛苦(ごうんじょうく)・・・色、受、想、行、識による苦しみ
これらを乗り越え
般若波羅蜜(はんにゃはらみ)・・・本来の姿に目覚める知恵を理解し実践する
禅定波羅蜜(ぜんじょうはらみ)・・・現在集中していることに心を集中させる実践
忍辱波羅蜜(にんにくはらみ)・・・じっと我慢する実践
布施羅蜜(ふせはらみつ)・・・他人に対して広く施しをする実践
持戒波羅蜜(じかいはらみ)・・・日常生活の諸規則を守る実践
精進波羅蜜(しょうじんはらみ)・・・あらゆる努力を惜しまない実践
これらを実践する
最後です。
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦
ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はろそうぎゃてい
(往きて往きて 彼岸に往き完全に彼岸に到達したもの そのものが悟りである。)
これ一番大切です。
余談ですが十善戒説明させてください。持戒波羅蜜の部分(日常生活の諸規則)で大切なので。生きる上でやっちゃいけない事です。一つでも犯すと自分も傷きます。
不殺生(ふせっしょう)・・・殺さない
不邪見(ふじゃけん)・・・愚痴や誤った考えを言わない
不両舌(ふりょうぜつ)・・・二枚舌にならない
不悪口(ふあっく)・・・悪口や荒々しい言葉を使わない
不邪淫(ふじゃいん)・・・相手をもてあそばない
不妄語(ふもうご)・・・嘘をつかない
不慳貪(ふけんどん)・・・むさぼり欲張らない
不瞋恚(ふしんに)・・・怒らない。
不綺語(ふきご)・・・きれいごとやお世辞を言わない。
不偸盗(ふちゅうとう)・・・盗みをしない
全体の解釈として一語一語訳されている方がいますが不要です。一言で終わります。
この意味も悟りの位が上がれば自然と理解できます。ちなみに52位まであり0は凡夫と言い1,2,3・・・位と上がっていきます。一位の差は虫と人間の違いと言われます(笑)。
最後まで読んで頂き有難うございました。