ALISのデザイン、シンプルで洗練されていますよね。このデザインは何をモチーフにして作られているかご存知でしょうか?
これについてはALISのチーフデザイナー、Usagiさんが説明されています。下のようにALIS Mediumブログの記事に書かれていますね。
デザインのコンセプトは、「プロダクトは窓、風景は記事」とのことです。さすがUsagiさん、かっこいいです。
さて、ちょっと気になる点が。この写真は一体どこなのでしょう?
実はこれは、京都にある源光庵(げんこうあん)というお寺の「悟りの窓」なんです。Usagiさん自ら言われていました。
となれば、実際にここに行ってみて、この窓の前でALISのデザインに思いを馳せて悟りを開きたい!
ということで、行ってきました源光庵! 写真とともにレポートします。
源光庵は京都盆地の北西の端、鷹峯という山が迫る小さな集落にあります。
交通の便は良くなく、主要駅からバスで行くことになります。不便なぶん静かで、ゆっくり落ち着いて拝観することができるんですよね。
源光庵は有名なお寺とは言え、まだまだ京都の穴場っぽい場所なので、静かに京都を巡りたい方にはオススメです。
と書いていると、なんだか秋に開始されるかもしれないALIS Travelの記事みたいになってきたぞ。
源光庵の本堂。ツツジが咲いていて初夏らしい雰囲気。この日は雨が降って、しっとりとしています。
さて、悟りの窓はこの本堂にあります。中に入って見てみましょう!
おお、四角い窓と丸い窓がありますね。
四角い窓が「迷いの窓」、そして丸い窓が「悟りの窓」です。Medium記事の写真とおんなじ丸窓!
この時期、窓から見える新緑が美しいです。
窓から見える新緑は美しいのですが、振り返るとおどろおどろしいものがあります。
これは本堂の「血天井」、天井の血の足跡です。
伏見桃山城にて、徳川家康の忠臣である鳥居彦右衛門元忠の一党と石田三成の軍勢が交戦して、鳥居軍が負けました。負けた鳥居軍の武士たちが自刃したときの血が床板に付いたものを、冥福を祈るためにここ源光庵に奉納し天井に備え付けたのが、この血天井なのです。
生々しい歴史がここにあります。
歴史も学んだところで、いよいよALISデザインの真髄を悟るべく、悟りの窓の真正面に座って瞑想をします。
たしかに、窓の枠によって新緑が引き立ちますよね。記事を引き立たせるプロダクトという、ALISのデザインコンセプトが少し理解できたようにも思いました。
それに、格子もない丸い窓の形は気持ちを和らげてくれます。悟りが開けるのだろうか?
と、しばらく窓を見つめていると、窓の中に何かが見えてくるような気がしました。うーん…。
ああっ、これはヤバイ! こんなBの字が見えてくるなんて、すっかり仮想通貨脳に洗脳されているじゃないか~!
イカンイカン、ここはひとつ邪心を振り払って瞑想をしないと。ちょっと気分を落ち着かせます。
う~ん、またなんか見えてきた。今度こそ悟りを開いて…。
ああー、またもやー!どうしよう、こんなマークが見えるなんて、もうまともな世界には戻れないかもしれない~。
いや、スミマセン。お約束でこれも出さないといけないかと思って…。源光庵さま、悟りの窓で遊んでしまってゴメンナサイm(_ _)m
さて、先ほどのことは雨に、いや水に流して、新緑をいっぱいに味わいます。
京の端の静かなお寺。
昔ながらのその姿は、一見ALISのような時代の先端をゆく仮想通貨プロジェクトとかけ離れたもののように見えます。
でも、ALISデザインの原点がここにあることを想うと、Appleのデザインが禅に影響されているのと同じく、時を経ても変わらない大切なものがあるのだな、と再認識させられました。
以上、ALISデザインの原点を探す旅でした。結局、悟りは開けなかったな、残念。
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