新型コロナウイルス感染対策のための緊急事態宣言が政府から全国に出されて不要不急の外出は自粛ですが、お散歩は構わないとのことで、お散歩しています。
今回は、京都洛西・松尾大社(まつのおたいしゃ)へお散歩。
ここは僕の住んでいる地域の氏神様です。そして京都の結界の西を守る大切な神社。
今の時期、山吹(やまぶき)の花がとてもきれいなのです。
松尾大社は、阪急電車嵐山線の松尾大社駅下車すぐの場所にあります。
ここ、松尾大社は山の麓に建っています。
それは京都の西山なので、ここは京都盆地の西の端なのです。
ですので、松尾大社は京都に張られた結界の西の端を維持していることになります。
鳥居と奥に見える楼門をくぐって境内に入りましょう。
楼門をくぐると、そこは拝殿。
手前に山吹が咲いていますね。
山吹は黄色の愛らしい花。
明るい色なので、コロナで暗い世相ですが気持ちまで明るくなりそうです。
まずは、本殿に参拝します。
参拝者は少なく、初宮参りの家族が目立つくらいでした。
背後には松尾山。
この山は信仰の対象で、特に山の斜面に巨大な岩石があり、それが磐座(いわくら、信仰の対象となる岩)となっています。
かつては山を登って磐座まで行けたんですが、今は危険なため磐座登拝は禁止となってしまいました。残念。
いたるところに山吹が咲いていて、境内が黄色で彩られています。
八重桜もまだ咲いているので、桜と山吹のコラボが見られました。
季節の境を感じますね。
絵馬も楽しい。
この絵馬は葵で、ハートなので恋愛祈願らしいです。
英語で松尾大社と書いてあったりして、あんまり絵馬っぽくないモダンな感じ?
傘が苔むす石灯籠と、山吹が咲くしっとりとした境内。
曇りですが、直射日光がないと快適に散歩することができて、これもまた良し。
もみじの新緑もきれいで、初夏になりつつあることを感じます。
今月のことばは「対症下薬」ですが、どういう意味?
対症下薬(たいしょうかやく)
病状に応じて薬を処方すること。
問題点を確認したうえで、有効な解決方法を講ずることのたとえ。
(三省堂 新明解四字熟語辞典)
新型コロナウイルス感染を意識した言葉として出されているのでしょうか?
ちなみに、横に写る「恋みくじ」が気になりますね。え、ならない?
椿もまだ咲いています。
桜、椿、山吹。この時期、いろんな春の花たちが被って咲いているので楽しいです。
そして向こうには水車が見えます。動いてないんですけどね。
ここは亀の井。
松尾山から湧き出る名水です。
もちろん、訪ねるたびに飲んでます。
名水なので、この水を使ってお酒を作ったのです。
なので、松尾大社はお酒の神様。
山吹をバックにして、ツツジも咲いていますね。
すっかり色鮮やかな季節になりました。もうそろそろ初夏ですね。
さて、お散歩なので長居せずにそろそろ帰りましょう。
帰り道、もう一度振り向いて、曇り空ながらも新緑がきれいになってきていることに気づきます。
雨が降ったりやんだりしているので、雨できれいになった空気も美味しい。
ここ松尾大社は山吹がきれいな季節ですが、例年とは打って変わって訪れる人は少なく、静かな山麓の神社です。
神様も静かなのでしばし休憩しているんじゃないかな?
でも、休憩があまり長くならないことを願います。
Camera & Lenses: LUMIX G8 with LUMIX 12-60mm F3.5-5.6 & 25mm F 1.7