前回の続きです!前半を見ていない方は是非前半からお読み頂ければ幸いです^^
インフレ率が2%ターゲットとなっている一番の理由!それは!
……
これだけ聞くと「みんなこうしてるからウチもこうします」的な感じですが、こういうのってどうなんでしょうwwテキトー??
実はこれ、仕方ないことなのです。
数字で見るとわかりやすいので下記A国とB国で比較していきたいと思います。
A国とB国どっちが有利でしょうか?(為替レートは同じで判断)
■A国 現在 30年後
給与 500万 給与 1000万
生活費 400万 生活費 800万
■B国 現在 30年後
給与 500万 給与 500万
生活費 400万 生活費 400万
Aは30年後、給与が倍になっていますが、同時に生活費も倍になっており、Bは変化なしとなっています。
30年で物価が倍になるっていうのは終価係数で見ると2%の30年で1.8倍なので今のインフレターゲットで見ても十分現実的な数字ですね^^;ちょっと焦りますがw
実はこのA国とB国の例は全く一緒ではないですが、Aがアメリカ、Bが日本に近い数字なんですw
飲食店でラーメンを注文すると日本では800円~1000円ですが、アメリカでは15ドル~18ドルです(今の為替レートに換算すると1900円~2300円程です)給与水準もアメリカは州によっては1000万を超えるところがあります。
AもBも自国で住む分には(別の星の話とでも思って下さいw)原則大きな変化はなく、金銭感覚をインフレに対応すればOK(テキトーw)ですが、鎖国でもしない限り外国の影響を受けることは必死で、そのときにこのインフレ水準は大きな影響を与えます。
B国の人間がA国に移住すると給与を上げない限り、まともに生活することができません。
逆にA国の人間がB国に移住すると給与が下がってもまともに生活することができます。
移住だけでなく普通にA国の人間はB国のあらゆるものを爆買いできますので国際競走力を考慮した場合、グローバルスタンダードとしてインフレさせかつ賃金を増やす政策をしないといけないのです。
(理想はインフレよりも賃金の増加率が増える、実質賃金増)
ちなみに今回あまり話題にしていませんが、本来は為替レートがA国とB国のバランスを調整してくれる筈なのですが、為替レートは上記のような給与と生活費だけで決まるわけではなく、各国の金融政策(金利差等)と需要供給、その他様々な要因によって成り立つものなので必ずしもインフレ政策をしたら通貨安になり、デフレの場合は通貨高になるという訳ではないのです。
さて、ここに来て本題ですが、今後の日本のインフレ率はどうなっていくのでしょうか。
今年秋口の値上げ予定の品目は下記のような感じに…
そして最低賃金が過去最高の上げ幅30円というニュースも飛び出してきています。
これって、まさに物価と賃金を上げようとしていますし社会情勢的に最低賃金が右肩下がりになる時代なんてこないと思うんですよねw少なくとも我々が存命中はw
さらにここに追い打ちを掛けるが如く日本人の値上げに対する抵抗感も薄れてきていると感じます。
ちょっと前まではガリガリ君10円値上げでさえCMで大騒ぎ(若干あれは演出もありますがw)になるような状態でしたが、諸外国の物価上昇やウクライナ情勢、エネルギー高のニュースが飛び交う今、物価高は致し方ないというマインドが出来上がりつつあります。
この状況を考慮するとこれからの日本は仮に景気後退に入ったとしてもインフレ率2%を続ける又は意図せずともインフレ(もはやスタグフレーションですがww)するような国になっていくのではと個人的に感じています。
そもそも日本は対外財産世界一の裕福国家というのを忘れてはいけませんww
底力半端ないのです(多少の景気後退でも国債発行でなんとかするやろw)
仮に私が40歳で1000万円を20年間通帳(ほぼ無利息)に眠らせると資産価値はどうなるのか!ここで減価係数の登場です!
なんと…1000万が670万に…
実際はお金として1000万ありますがランチ代1000円だったのが1500円になる、片道200円の電車が300円になる、8万の家賃の部屋が12万になる。
こんな現象が起きて実質資産が減るということです。
となると現状維持させるだけでもインフレ率相当の年利2%で資産運用をするのは当たり前で、終価係数で言えば2%の20年だと約1.5倍、上の例に習えば1000万を1500万にして現状維持ということになります(もはや成功者ですらないこれが凡人レベル…)
以上まとめると、2%のインフレは今後続くだろう、そしてそれを超える投資をするのは自己防衛レベルで必須。
そしてそれを学校で教えろ!(初見w)という話でした。
みなさんはどう感じましたでしょうか?
人間は不思議なものでここで私が怪しい資産運用のサイト等に誘導しようものなら「全ての話は金儲けのための煽り文句」など理由を付けて批判し耳を塞ぐことでしょうww
もちろん私は投資の勧誘などしませんがw
大事なことは過去のインフレ率、そして現在の社会情勢、そして将来の予測をすること。賢者は歴史に学ぶです<(`・ω・´)
ALis読者に大きなお世話でしたm(_ _)m