昨日の牛乳の記事が過激すぎたのか、多少批判がありました、、^^;
食事については、みなさん身近なことなので、炎上しやすいのかもしれません。一応、牛乳の記事の参考文献を明示しておきますね!
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/25527754/
今回はALISにおいて、「信頼の置ける情報、人とは何なのか」について書いてみたいと思います!
「信頼できる人と情報を可視化する」
ALISのビジョンですね
ヘルスケアの分野はWELQ問題などもあり、インターネット上の情報はかなり混沌とした状況となっています。
Googleも検索アルゴリズムを変更したりして対応していますが、今なお何が正しくて何が間違っているのか、一般の方にとっては非常にわかりにくい状況です。
では、一体何を信頼したらいいのでしょうか?
私は、ヘルスケア領域では唯一信頼できるのは「エビデンス」だけなのではないかと思っています。
エビデンスとは何か?
エビデンスとは科学的根拠のことで、1990年代にイギリスの科学者が提唱し今では世界の医学の中心的考え方になっています。
エビデンスは、統計学的なデータを重視する考え方で、簡単に言えばAというお薬を使った時に、偽薬(プラセボ)と比べて病気が統計学的に有意に良くなるのかどうか、というようなことです。
エビデンスでは、結果(アウトカム)を徹底的に重視します。
従来の分子科学的なアプローチでは、体に作用する仕方はわかっても、その作用が結果的に人間の体にとって有用かどうかはわからないのです。
https://www.jsh.or.jp/liver/PDF/evidence_level.pdf
こちらの表をご覧いただきたいのですが、エビデンスには1〜6のレベルがあります。
上に行くほど科学的根拠が強いということになるのですが、専門家個人の意見というのは、最も科学的根拠の低いレベル6です。
どんなに高名な教授が発言しようと、エビデンスレベルは非常に低いのです。
そう考えると、少なくともヘルスケア分野では、「信頼できる人」は存在しないのでしょうか?
あえて言うならば、「信頼できる人」とは、「信頼できる情報」(エビデンス)を、わかりやすく伝えられる人なのかもしれません。
もちろん、一般の人が全ての医学論文を読んで理解するのは不可能なので、最終的には専門家の意見を信頼するしかないとは思いますが、
私は、一般の方でもある程度はエビデンスへの理解が必要なのではないかと考えています。
世の中は偽科学であふれています。
それらしい英単語を使って、それらしい研究を引き合いに出せば、それらしく見えるものです。
そういったカオスの中で専門でない人が偽科学にだまされないようにするには、見る目を鍛えるしかないと思うのです。
まとめ
ALISにおいて「信頼できる人と情報を可視化する」とは、少なくともヘルスケア領域については、「エビデンスを最もわかりやすく伝えられる」ということなのかもしれません。
ぜひみなさんにも、こういったエビデンスという考え方があるのだということを覚えておいていただきたいと思います。
以上、牛乳大好きお兄さんでした!笑