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HUMAN ProtocolへのDeep Dive:世界の労働力を解放する

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  • ブロックチェーン通信
  • 2020/10/04 12:13

CoinlistがHUMAN ProtocolのHMTトークンセールを実施

著:Markets

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先日、CoinListでHUMAN Protocolのトークンセールが発表されました。

HUMAN Protocolにインタビューし、彼らが構築しているもの、そのユースケース、プロジェクトの牽引力について詳しく聞きました。

早速紹介していきましょう!

1. HUMANとは?そしてどんな問題を解決するのか?

HUMAN Protocolは、人と機械が協働する為の新しい方法です。

HUMAN Protocolが提供するサービスの一つは、人間の知識無しでは機械が答えられない質問をする(Captchaで知られている)という、AIを始めとする機械学習向けのマイクロタスクです。例えば、AIが「靴」と言う概念を学習する為には、まず人が持つあらゆる「靴」に関する判別方法を膨大な数のパターンを使って教え込む必要があります(革靴、スニーカー、クロックス、ブーツは全て形が違っても靴であるという識別概念)。これは誰もがインターネット製品を使う際に毎日のように利用している「ロボットで無いことの証明」と名付けられているあのタスクです。

HUMANは、ユーザーがそのタスクを実行して結果としてのデータを提供する事で、その報酬としてトークンの形で支払うことができます。ここで集約されたデータは、商品検索などのサービスを提供している企業により、人工知能(AI)を動かしたり学習させる為のデータセットとして利用されます。このクライアントとなる企業はトークンの支払いによって仕事(マイクロタスク)を依頼します。

2. なぜ特定のブロックチェーンに依存しないプロトコルを構築しようと考えたのですか?

HUMAN Protocolのテクノロジーは、毎月何百万ものワークインタラクション(タスクの発行と完了)を処理しています。現在普及しているブロックチェーンには長所と短所が存在し、真のウェブスケールを実現するためには設計上のトレードオフが必要となります。例えば、基盤となるブロックチェーンに負荷をかけないよう、HUMANのタスクは数千件単位で少ないトランザクションにまとめられ、支払いもネットワークの負荷を低減する為に統合して実行する事ができます。

ユーザーとネットワークプロバイダーがワークロードの実行場所を選択できるということは、レイヤー1のブロックチェーンが現在、機能やパフォーマンス、コスト競争を激化させている中で、HUMAN Protocolのユーザーは自分にとって最もメリットのあるレイヤー1プロジェクトのチェーンを選択できるということです。

3. HUMANのターゲットとユーザーはどのような層ですか?これらのユーザーはプラットフォームとどのようなやり取りをしますか?

HUMAN Protocolには、3つの種類の参加者がいます。リクエスター(仕事を提供する人)、ワーカー(タスクを完了して報酬を得る人)、ネットワークサービスプロバイダー(例:オラクルのオペレーター)です。開発者は、HUMAN Protocolをアプリケーションに統合することで、ユーザーに大きなインセンティブを与え、ラベル付けデータを含むタスクの完了結果をアプリケーションの改善に役立てることができます。

この中で、ネットワークサービス・オペレーターは、様々な機能を実行する事になります。例えば、HUMAN Exchangeを運営する組織は、サポートするジョブタイプを公開し、ワーカーにタスクを渡し、その結果をレコーディング・オラクルに送り集計します。レピュテーション・オラクルは、集計タスクの品質を評価し、仕事の価値に応じてスマートバウンティの支払いを承認します。

リクエスターは、依頼したタスクを記述したスマートバウンティを起動してジョブを発行します。各ジョブの完了に必要な個々のタスクは、Exchangeにより配布されます。ワーカーは、Exchangeに接続してタスクを受け取り、完了となります。

4. HMTトークンのユースケースは何ですか?

HMTは、HUMAN Protocolのネイティブトークンです。HMTは、ネットワーク内での価値移転の主要なメカニズムとして機能します。例えば100万枚の画像を表示させたいという依頼を出したリクエスターは、スマートコントラクトにHMTでそれに応じた資金を提供しなければなりません。ワーカー側のウェブサイトや作業者は、作業を完了させる事でHMTで報酬を得ます。また、ネットワークサービスの運営者にもHMTで報酬が支払われます。HMTトークンの供給量は決まっています。

5. HUMAN Protocolは、AI産業を活用する事によってギグ・エコノミーをどう発展させることができるでしょうか?

現在、世界中から注目を浴びているAIの開発を加速・発展させるには、何十億もの人間によるアノテーションに依存しており、必須となっています。例えば、自動運転車を訓練するために、データサイエンティストはソフトウェアに信号機に対する認識を教える必要がありますが、その為には機械学習の教材として人間が何百、何千万枚もの信号機の画像にラベルを付けする必要があります。

ギグ・エコノミーのワーカーは、働く時間と量を個人個人の生活に合わせて選べるという柔軟性を求めており、HUMAN Protocolはこれをサポートする設計がなされています。HUMAN Protocolは、ワーカーを募集すると同時に、その貢献に対して報酬を支払う方法を提供するものでもあります。最も重要なことは、HUMAN Protocolのテクノロジーが、あらゆる種類のデータアノテーション作業や、様々な種類のデジタルワークに適用できるように設計されているという事です。プロトコルとは、ブロックチェーンテクノロジーを用いて、当事者がマーケットプレイスにおいてトラストレスな取引を行う方法を定義した、単なるソフトウェアルールのセットであり、マーケットプレイス自体のファンジビリティを高めるものです。

6. HUMANのスマートバウンティとはどのように機能しますか?

スマートバウンティは、HUMAN Protocol全体の資金の動きを管理するソフトウェアアルゴリズムです。これはスマートコントラクトに相当します。バウンティとは、スマートバウンティにはあらかじめ資金が投入され、それがエスクローに保管されていることを意味します。これにより、ワーカーはリクエスターの確実な支払い能力を把握することができます。作業が完了し、レコーディング・オラクルによりブロックチェーンに集約されると、レピュテーション・オラクルが作業を評価します。作業が標準的に完了していれば、スマートバウンティはワーカーに資金を放出します。これにより、ワーカーとリクエスターの双方が保護され、費やした資金に見合った成果を得ることができます。

7. HUMANのユースケースの中で、最も期待しているものは何ですか?

私たちが最も期待しているのは、HUMANが機械学習や人工知能に応用され、これらの技術における多様性、代表性、関連性を向上させることです。現在、人工知能の大半は狭い視野と集約範囲で設計され、貢献し、進化を続けていますが、データーの集約範囲が狭いと言うことはデータに一定の偏りやバイアスが生じることになります。HUMAN Protocolは、人間と機械の相互作業の場を増やし、ネットワーク環境のある世界中の全ての人をデータ提供対象とすることで、機械がより多くのワーカーから学習することを可能にします。

8. 2021年に最も期待している暗号のトレンドは何ですか?

ブロックチェーンの高速化により、アプリケーションがより少ない妥協点で構築できるような新しいデザインが可能になります。新技術によりコストの低減やその他のパフォーマンスが向上することで、より幅広い問題に対応できるようになると予想しています。

CoinlistでのHUMAN Protocolトークンセールはこちらから!

 

HUMAN Protocolについて

HUMAN Protocolは、機械による学習や仕事をサポートするために、人間が推論やスキル、知識を提供することで報酬を得られる分散型市場をもたらす為のハイブリッドフレームワークです。よりシームレスな管理と決済プロセスのためにブロックチェーン技術を採用したHUMAN Protocolは、完全な監査が成されたオープンソースフレームワークであり、分散型労働市場を構築し、情報やデータの需給に応じて分散型の人間の知識市場を結びつけます。詳細は下記リンクをフォローしてください:

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日本版コンテンツはこちら:Twitter / Medium

 

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