久しぶりにいい本を読みました。
生徒の一人が何故か無言で渡してきた一冊。
感動ものや長編大作ものではありませんが、夏の匂いを感じさせる良作です。
あらすじ
幼い頃から母のいない、父子家庭の親子のお話し。
父が夜遅くまで仕事をしているため、家の家事を任されっきりの主人公めぐる(男の子)。
父が家事をしないことに腹を立て家出を決意!
家出先で出会う2人の女の子と一緒にひとつ屋根の下で暮らす2人の父。
複雑な家庭のホンワカした夏の物語です。
感想文
改めて考えさせられたことは、家事って大変だよなぁってことです。
毎日洗濯、掃除、洗い物、料理…。
ひと月やら半年ならなんとか負担にならずにできるかも知れませんが、これがずーっと続くとなると投げだしたく気持ちも分かります。
自分も洗い物や洗濯など、最低限の家事はやるんですが、洗濯物を畳むことができません。
どうせ着るしまぁ良いかという心の弱さが出てしまいます。
この物語では、ゴミが原因でめぐるの嫌いなハエが出てきたことが、家出の原因となっています。
たかがハエごときと思いましたが、自分の嫌いな虫が出てきたら確かに嫌ですね。(カマドウマとか…)
家出という普段とは違う一歩を踏み出したことで、新たな出会いがあったり、初めての体験をしたことが何よりの宝だと感じさせられる一冊でした。
…以上今年の夏の読書感想文です。
ちなみに、カップルや夫婦が円満に長続きするコツは、家事の手伝いや分担をすることだそうです。
特に普段家事をしない方は、食器洗いか洗濯物を干したり畳んだりするだけでも、円満に続くカップルが多いとか…。