ドリームナビの8月号に載っていた記事に、教師も教材も無いエンジニア学校というものが少し紹介されていました。
その名も「Ecole42」というフランスの学校。
18~30歳までの入学が可能であり、学費は無料です。
しかし、本当にやる気のある人材を取り入れるため、入学試験は相当難しいと言われています。
2015年の試験では、1000人の定員に対し8万人の学生の応募があり、1.25%の人間のみが入学できたそうです。
Ecole42の理念
学校の設立コンセプトは、
進化するIT産業には従来の教育課程では不十分。
しかしIT産業はもっと多くの人を必要としている。
大学教育を受けるのにかかる費用が高くなり、本来は素質を持っている人を逃している。
という観点から学校を設立しています。
代表のNicolas Sadirac氏は、
「ITの分野で何かを覚えても、その知識を覚えている必要があるのは短い時間だけだ」
と言っています。
授業の形態
では教材も教師もいないのにどうやって授業をするのか・・・?
42の授業は基本的に、自己解決の場を提供することにあります。
解決するべき問題を与え、PCなどから得られる情報から自分であるいはチームで問題解決をします。
従来の教育では、抽象的な科目を学ぶことがほとんどです。
しかし実際に役に立つ知識やスキルを身につける基盤としてはほぼ役に立たず、暗記にはほとんど価値がないと Sadirac氏は結論づけています。
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を与える方針ですね。
自分で興味を持って勉強することの威力は、どんな教材をも凌駕します。
それがゲームであったり遊びであっても同様です。
日本にもこのような実践的な学校があったら面白いですね。