こんばんはクリプトバフェットです。
今回はベンチャー大国イスラエルのブロックチェーンスタートアップを追っていきましょう。ベンチャー大国イスラエル 1/2~イスラエル?~を見てからだとイスラエルについて、より理解が広がるかと思います。
ではまずイスラエルのブロックチェーンスタートアップの現状を見てみます。IZURUさんの記事から国別ICOの資料へ飛び調査しました。
プロジェクト数こそ全体の1.46%でしたが$167,370,000と調達額はトップクラスで、1つのプロジェクトの調達額がかなり多いです。プロジェクト自体は発想はユニークで良い物が多いが、プロジェクトを完全に理解するには大変な印象です。では個別にみて行きましょう。
なおイスラエルの税制は仮想通貨は通貨ではなく資産として課税する方式で、個人投資家は税制25%のようです。
<Bancor product HPより>
イスラエル発のブロックチェーンスタートアップとして一番有名なのは、このBancorだと思います。どんなプロジェクトか簡単に言うというと、
マイナーな通貨でも簡単に売買できるようにしよう!というプロジェクトです。
少し難しくいうと、流動性の改善を目指したDEXシステム作りでしょうか。
Bancorについて詳しく知りたい方はこちらのリンク先をどうぞ。上のリンク程、説明が簡単でまとまっています。理解するのには投資や金融等の知識がちょっとだけ必要です。
仮想通貨バンコール(BNT)の特徴、価格、取引所、将来性は?
【解説】Bancorとは何か?できるだけわかりやすく説明。このBancorですが1940年台にある二人の経済学者が提案した多国籍通貨Bancor、その考え方が元になっており、名称もそのまま使っているようです。どこの国にも属さない通貨、まさにBitcoinのようですね。
ただ実際は暗号通貨のブリッジ通貨といった方がしっくりくるかもしれません。役割はXRPに凄く似ていると思います。
<SIRIN LABS HP Productより>
次に有名どころと言えば、日本経済新聞にも載ったこちらのプロジェクトSRN
イスラエルに開発本拠を置くシリン・ラブズ社は、今年の10月を目処に日本でブロックチェーンを活用したスマートフォンを発売する計画だ。日本経済新聞が30日に伝えた。
シリン・ラブズ(Sirin Labs) / SRN
要約すればコールドウォレットで仮想通貨を管理できるブロックチェーン技術が搭載されたスマートフォンということです。
価格 999ドル
ブロックチェーン技術搭載のスマートフォンFINNYを作り、ブロックチェーン経済をもっと身近な物にしていきたいようです。シリン・ラブズ社自体は超高額ながらも安全性の高い軍用のスマートフォンを提供するなど、技術力については期待できそうです。
OmisegoやAeternityと相性が良さそうです。
なおSRNトークンはSIRIN Labs社のプロダクト購入とサービスを受ける場合に使用されるようです。トークン自体の用途は、目新しいものではないですね。
<BUFF.Game社HPより>
イスラエル発のBUFF.Game社です。CRYPTONOMICS TOKYO2018で登壇されていたようなのでご紹介します。(リンク先はYOTAROさんの記事です)
BUFF.Gameとは?
Proof of play、ゲームをプレイするとその成果や経験に対して報酬が支払われるプロジェクト。2018年開始の比較的若いプロジェクト。
提携ゲームとしてHearthstone、CSGO、League of Legends、等があります。Overwolfとも提携済み。
アドバイザーにはBiboxやTwitchの方も在籍していまして、ゲーム関係のプロジェクトではありますが結構固めの印象。e-sportsの土台、インフラ系と言ってもいいかも知れません。あとはトークンの使用用途をどこまで広げられるかでしょうか。
今回、記事を書くにあたってイスラエル発の企業やスタートアップを色々と調べましたが、着眼点がかなり優れており、発想も豊かです。少し難解なプロジェクトも時間が立ち環境が変わると、なるほどこれは重要だ!と意味がわかってくることが多いです。
ベンチャー大国イスラエル、今後も注視しておくと役にたつかもしれません。
それではまた。