
2021年10月〜2022年10月の間、毎月エアドロップされるCapitalisk。
本記事は、エアドロップされるのは嬉しいけど、Capitaliskって何のために使われるの?と言う方の為の解説を簡単に行なっていきます。
また、そもそもサイドチェーンとは何か?も併せて解説していきます。
Capitalisk(CLSK)は、Lisk(https://lisk.io/)およびLeasehold(https://leasehold.io/)のDEX市場の成長を促進し、それらの間の連携を促進するために設計されたトークンです。
現在主流のETH基盤のERC-20規格で作られたトークンは、開発こそ容易でセキュリティもETHブロックチェーンに依存し堅牢ですが、高い送金手数料がネックです。また、ETH側で障害が発生すると共倒れになったり、送金遅延になったりするデメリットがあります。
一方でLisk基盤で開発されたトークンであればそうしたデメリットに巻き込まれないのですが、これまではDEXへの接続先が無く、資金調達面にネックがありました。
ETHにはUniswapのDEX市場への上場という道が用意されており、食べ物系・犬系・他動物系のトークンが大量に作られたのは記憶に新しいですね。これはトークンを容易に作成でき、それを容易に上場させることが可能だからです。
Capitaliskは、LDEX(https://ldex.trading/)およびlisk-dexSDKで構築された他のトークンとの互換性を最大化するように作られました。
端的に言ってしまえば、ETHにおけるUniswapに該当する役割を持たせたのがCapitaliskということなのです。
これにより、LiskやLeaseholdのサイドチェーンとして開発されたトークンは、Capitaliskを用いることで資本金を調達するために容易にDEX市場に接続ができるようになります。
Liskにはサイドチェーンと呼ばれる仕組みがあります。
サイドチェーンは、本体のLiskブロックチェーンとの互換性を持ちつつも、単体のブロックチェーンとして独立稼働しているところに特徴があります。
上記の画像を例に挙げてみます。サイドチェーンを用いず、一つのブロックチェーンにあれこれ機能を付けたとします。その場合、エアコンに故障が見つかると、ほかの家電全ても同時に動かなくなってしまいます。
機能の沢山あるブロックチェーンというのは、それだけ障害リスクも高くなってしまうのです。
一方サイドチェーン設計の場合、家電のうち1つが故障したとしても、その家電のコンセントを外せば他の家電に影響はありません。
Liskはあくまでも基盤トークンであり、元々の機能は最小限です。しかしサイドチェーンとして開発するブロックチェーンに「Liskに無い機能」を付け加えることで、必要最小限のコストで開発を行える強みがあります。
サイドチェーンプロジェクトは、この「Liskに無い機能」の開発・実用化を目指すプロジェクトの事を言い、実用例としては不動産事業のLeasehold(LSH)が挙げられます。
LSHでは、Lisk DEX(LDEX)と言うLiskを基軸通貨とした分散型取引所の開発を行い、Liskにはなかった間接的なスマートコントラクト機能を持たせることに成功しています。
そしてLeaseholdプロジェクトは、そのLDEXで資本金の調達を行い、不動産の購入に成功しました。
今回リリースされるCapitaliskは、このDEX分野の接続支援に用いられます。
・トークン名:Capitalisk(ティッカー:CLSK)
・公開年:2021年
・開発者:Jonathan Gros-Dubois(Jong)氏
・発行枚数:1億CLSK(新規発行無し)
・承認方式:DPoS(Delegated Proof of Stake)
・開発言語:JavaScript ※オープンソース
・LDEM Git:https://github.com/Capitalisk/ldem
・LDEX Git(分散型取引所):https://github.com/jondubois/lisk-dex
まず、CLSKは一般販売は行われません。トークンの配布は、全てエアドロップで行われます。
◆参考:CLSK配布割合
・【50%】LSHトークン保有者
・【38%】Lisk Initiativeに投票したLisk保有者
・【10%】Leaseholdの取締役、LDEXメンバー、およびCapitaliskの開発陣
・【2%】将来の開発、外部提携、マーケティングなどのためのコミュニティ基金
CLSKトークンを入手したい場合は、LiskまたはサイドチェーンプロジェクトのLSHを購入し、以下の記事の手順で申請が必要です。
※今後CLSK/LSKペアで取引可能になれば、Liskでの購入が可能になる見込みです。
CLSKには、デスクトップウォレットとWebウォレットの2種類がありますが、ここではWebウォレットでの作成方法をご紹介いたします。
~手順~
1、CapitaliskのWebウォレットページへアクセスします。
2、赤枠の「CREATE ONE」ボタンをクリックします。
3、2か所の赤枠で囲われた情報をメモします。
・Address
⇒作成したアカウントの番号です。人から送金を受けたり、エアドロップを受けたりする場合に伝えるアカウントです。
・Passphrase(パスフレーズ)
⇒12個の単語で構成されたアカウントのサインインパスワードです。単語の順番も意味があるので、1行丸々コピーしましょう。
忘れた場合は回復不可能ですので、厳重に保管しましょう。
4、作成したアドレスにサインインできるかどうか試してみます。
先ずは最初にアクセスしたCapitaliskのWebウォレットページへアクセスします。
その後、先ほどメモしたパスフレーズを入力してください。すべて入力出来たら下のサインインボタンをクリックしてください。
パスフレーズに誤りがなければ、個人ウォレットの画面にアクセスできます。
アクセスできた場合は、アドレスと残高が表示される画面が表示されます。
そしてWallet Addressと書かれた項目の下に記載されているアドレスと、先ほどメモしたアドレスが一致していることを必ず確認してください。
アドレスに間違いがなければ、アカウントの発行は完了です。