減らぬなら使ってしまえCO2！Silent ICO始まる

皆さまこんにちは。

前回から二酸化炭素のお話をしていますが、今日はその流れでちょっと気になる二酸化炭素系ICOをご紹介します！

ご存知の通り、気候変動をくい止めるには原因となる二酸化炭素を大幅に削減しないといけない。

が、わかっちゃいるけどやめられないのが罪深い人間ども。

「そうか、減らぬか、ならば再利用すればよいではないか！」

という発想で出てきたのが、今日ご紹介するSilent Technology。

見ていきましょう！

1. CO2で発電？

二酸化炭素の再利用は、実は新しい話ではありません。二酸化炭素の工業製品への活用など様々な方法が実証されてきたのですが、その多くがコスト面で行き詰っていました。

それが実用化されだしたのがここ数年でしょうか？

今回ご紹介するSilent Technologyもそんな実用化を目指す企業の一つ。

簡単にいうと彼らの技術は、二酸化炭素と水をくっつけてメタノールを作ってしまえ！というもの。

さて、"メタノール"ってなんでしょう？

メタノールとは、プラスチック製品やビルの建材なんかの樹脂に使われているアルコールの一種（飲めないよ！）で、一般的には天然ガスから作られています。これをCO2から作ろうというのがこの企業の取組み。

さらにこのメタノールは、燃料電池の燃料にもなります。燃料電池は発電をすることも可能。ということは、

"CO2で電気を作る"

ことが可能になりますよね？さらにそこから出るCO2も回収し、またメタノールにし、発電し、、、とサイクルを回していけば二酸化炭素が大気中に出ていかないよね？

そう、Silent Technologyは全体として二酸化炭素が出ない"カーボンニュートラル"なシステムを目指しているのです。

また、この会社は既にエタノールを利用したミニ発電を持っていたりします↓

動画は地味ですが、めちゃくちゃ興味深いです。

２．トークンは還元用？

さて、なんか凄そうなのはわかりましたが、今回のICOで発行されるトークンはどう使われるのでしょうか？

ホワイトペーパーによると↓

"82％ of EBIT"の文字が。

つまり、調達したお金でメタノール合成と燃料電池発電の両事業に投資、その利益（EBIT）の82％をトークンホルダーへ還元していく。

ふむ、、、

ホワイトペーパーに出ている情報では、トークンに意味を持たせたり、トークンの経済圏ができるといった話はなく、純粋にメタノール合成事業への資金調達を目指している様子。

メタノール事業はまだまだ未成熟なので、わからんではないですが、、、

ちなみにプレセールは開始しており、8月末まで。

こういうICO、多いですね。

なんかひっかかりますが、、

３．メタノールの将来性

ではここで、メタノール市場の将来性を見てみましょう。

この市場、伸びていくのでしょうか？

はい、伸びると思います。

メタノールは燃料だけではなく、食品包装とか医薬品とかビルの建材とか、いろんなものに使われていて市場は大きい。これから経済が発展していく地域ではメタノールを使った製品がたくさん必要になるでしょう。

一方、世界は二酸化炭素を減らそうとしている。

天然ガスから作られる従来のメタノールは減らす方向に動いていくでしょうし、代替品がほしいところ。Silent TechnologyのCO2をもとにしたエタノール合成は、この問題を解決してくれそうですよね。

では、気になる点はないかというと？

うーん、

まずはコストが気になります。

日本だと、三井化学が確か随分前にCO2からの合成に成功していたんですが、まだコスト面で厳しかったはずなんですよね。

彼らの技術的な優位性は私の読解力のなさもありよくわからなかったので、天然ガスから作るメタノールと比較してどうコストを削減したのか、もうちょっと知りたいですね。

もう一つは炭素税の動向。

炭素税というのは、二酸化炭素を出すような化石燃料由来のものにかかる税金を指します。環境に悪いので、税金をかけてなるべく違うものを使わせよう！という取り組みですね。

もしこの炭素税が上がると、天然ガス由来のメタノールが高くなり、相対的にCO2由来のメタノールが安くなりますよね？

逆に、トランプみたいな人が世界に沢山出てきて「炭素税？やめちまえ！！！」なんてことになると、とってもネガティブになります。。。

というわけで、世界が環境に気を使っていくならば、とても有望な技術だし興味深いICOかなぁと思っています。

どんなサービスになっていくのか楽しみですね！

いかがでしたでしょうか？

メタノール合成は、確立されれば日本が目指す水素社会（燃料電池が大きな役割を担う）への弾みにもなりますし、大変興味があるICOです。

純粋な資金調達というのは気になりますが、、、技術が確立されているならば間違いなく市場は大きいでしょう！

念のため、私はこのICOに参加された結果については一切の責任をとりませんのでご利用は計画的に！

それでは、いいね忘れずよろしくお願いします！

MALIS

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