"ダメな業界"なの？金融庁から業務改善命令（予定）

皆様こんにちは、MALISことマリ、昨日の記事頑張りすぎて疲れてるです。何事も頑張りすぎはよくない、とはいえ気になるニュースがまたまた飛び込んできました。

金融庁から業務改善命令？

まだ正式に出されたわけではないので何とも言えませんが、これだけ一気に登録事業者に改善命令出されると、その基準何なの？とか色々言いたくもなりますが、まぁ色々あるのでしょう。

さて、それはいいとしてですね、私NewsPickというアプリで日本の情報をよく見ているんですね。で、この記事に対して今一番いいねされているコメントが以下のものなんですね。

「大手ですら業務改善が必要な業界」

うーん、そうか、大手が業務改善命令をうけるのはそんなダメな業界なの？

というわけで、過去の金融関係の業務改善命令をチェックしてみましょう！

１．みずほ銀行　反社会的勢力への融資

真っ先に思い浮かんだのはこちら。

みずほ銀に業務改善命令　反社会的勢力と取引放置 

2015年の事件なのでまだ記憶に新しい方も多いと思いますが、金融庁によると

(1)提携ローン（注）において、多数の反社会的勢力との取引が存在することを把握してから２年以上も反社会的勢力との取引の防止・解消のための抜本的な対応を行っていなかったこと、
(2)反社会的勢力との取引が多数存在するという情報も担当役員止まりとなっていること、等
経営管理態勢、内部管理態勢、法令等遵守態勢に重大な問題点が認められた。

ということで業務改善・停止命令が出されています。

世間ではみずほ銀行暴力団融資事件って呼ぶらしいです。なんか一気に怖くなってきた。。。

因みにみずほ銀行は2011年にも、システム障害で業務改善命令出されてます。

金融界の桜田ファミリア（＝完成しないシステム）の名をほしいままにしているみずほ銀行基幹システム統合は、16年(！)の時を経て今年最終局面を迎えています。ATMで障害が発生しているようですが大丈夫でしょうか？それでも成功扱いになっていますが。これ以上SEの死者が出ないことを祈っております。。。

因みに本家のサグラダファミリア、完成まで300年かかるわーとか言ってたのに建築家ガウディの没後100年に合わせて完成させよう機運が高まり、なんと今では2026年完成予定。早！

桜田ファミリアとどちらが先に完成するか、要注目です。

２．福島銀行　31億円赤字

お次はこちら。今月（2018年6月）に出された

福島銀に業務改善命令、収益力向上求める　金融庁

今回は法令順守違反に対する行政処分ではなく財務に関する内容のため非公表。金融庁は地銀の経営環境が厳しさを増すなか、金融行政方針で「ビジネスモデルの持続可能性に深刻な課題を抱えている金融機関を検査し、課題解決に向けた早急な対応を促す」と表明。福島銀などを対象に検査を実施していた。

これに関しては、民間企業なのに赤字ってだけで業務改善命令が出るの？大変だなぁ、と同情してしまいましたが。。。

金融庁、めっちゃ権力ありますね。

３．スルガ銀行　「かぼちゃの馬車」事件

最後に紹介するのは、現在進行形のシェアハウス不正？融資「かぼちゃの馬車」事件。調査中のためまだ業務改善命令は出されていません。ただ、自殺者も出ているこの事件、もしも事実なら厳しい処分が出されるでしょう。

シェアハウス融資で混乱＝銀行の貸し手責任問う声

支援団体の幹部は会合後に、融資の審査が通るよう、預金残高などが水増しされた例が相次いで発覚していると説明。「組織的な改ざんをスルガ銀が知らなかったはずがない」と指摘した。

とはいえ、これが事実ならこんな不正に手を染めるほど地銀を追い込んだのは一体誰だよ、、という気もします。２で紹介した大赤字の福島銀行、こういう道をたどってほしくないですね。。。

というわけで、うーん、銀行さんも業務改善命令うけてますねー。。。

"そういう業界"なんでしょうか？

と、ちょっと皮肉っぽく書きましたが、、、

もちろん、銀行大手がうけてるんだから別に業務改善なんかどうでもいい、というわけではありません。ただ、経営とは変化していくものだし、業務改善命令とは今後の活動をよりよくしていくために行われるもの。今この命令を受けたからといって業界がダメという話にはならないと思うんですね。

冒頭に書いたように、これだけの数の仮想通貨交換業者が業務改善命令をうけるというのは、金融庁側の判断基準もまだまだ定まっていないということではないか、と思うのです。

本来大切なのは、改善命令を出された事実よりも、改善命令後にどのように対応したか、どれだけ改善できたかのはずです。

失敗＝悪と決めつけがちですが、新しい業界や企業への長期的な温かい視線は忘れずに持っておきたいなと思っています。

MALIS

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