10月8日(木)
今、中学校の5教科の内容を、
3年分、
中学生と共に勉強し直してみています。
時代が変わって、
プログラミングとか、
英会話だとか、
必要な力はもちろん変わってきているものも多くあります。
学校での授業、学習指導要領は、
時代によってめちゃくちゃ柔軟に変えられるものであるべきです。🍠
世界の様子は、
かなり速いスピードで変化しているし、
今回のコロナウイルスみたいに、
世界はいつでも、
何が起こるか分からないです。
その中で、
“自由”に生きていく為には、
“自分の頭で考え、選ぶ”
ことが絶対に必要で、
更に、
“自分で考えて選ぶ”
ためには、
やっぱり、
知識が必要です。
数学は、知識に加えて、
考えて、選ぶ(問題解決)ための筋肉を育てるものです。
“思考する”為の体力をつけるものです。
そして、
その材料に、
中学校までの理科や社会、英語、国語、
これはよくできているなあ、とすごく感じます。
もちろんそこに、
技術家庭や体育なんかもあって、
“脳を鍛えるには運動しかない”
なんて本もあるくらい、
体育だって、とても大事なものなんです。
人間は本来、
“動く”生き物だから。
“動かない”は不自然なんです。
で、
例えば中学3年生は、
社会で、
行政のことを勉強します。
地方自治体に、
地方交付税交付金や、国庫支出金というお金が流れるしくみ、
そのお金の使い方、
自治体間の格差など・・・・・
私は、
受験に使うために頭に一生懸命詰め込んでいたけど、
それはすごく、
もったいないことだったな、と感じています。
また、
中学2年生は、理科で、
人間の体について勉強します。
腎臓が悪いと、
体の中でどんな変化が起こるのか、
貧血は、体で何が不足しているのか、
色んな事を学べます。
例えばスポーツを始めて、
スランプに陥った時、その原因を考えるために、
必要な“知識”です。
“情弱”って言葉があります。
「情報弱者」の略です。
あんまり、好きな言葉じゃないけれど、
これ、
“情報量が少ない”だけでなくて、
その情報を処理する力が足りないことを指すんだと思うんです。
処理するためには、
思考する体力と、考える材料が必要です。
世の中を見渡すと、
「〇週間で-10㎏!」
「二の腕が1週間で-5㎝!」
「糖質制限ダイエット」
という、ダイエットに関する広告や、
若返りとか、肩こり解消サプリとか、
政治を批判する書き込みとか、
消費税がどうのこうのとか、・・・・
色んな、情報が流れていて、
これらに、
自分で考えずに乗っかって、
大金をつぎ込んだり
本質も分からず批判したり
選挙に行かずに文句を言ったりする人も多い。
生徒たちには、
文句を言うのではなくて、
自分の判断で正しい方を選べるようになって欲しいな、
そのために、
学校で学ぶことを、
「どうせ必要ない」
という気持ちで学ばせてしまうことは、
やっぱり、子どもたちにとっても
日本全体にとっても
良くないなあ、
と感じます。
政治家を自分たちで選ぶこと
自分たちの暮らす地域のトップを選んだり、辞めさせたりするしくみ、
デンマークの中学生たちは、
すごくはっきりと、
政治に対して自分の意見をもっていました。
そんなことを考えながら、
「中学生の頃に何を学んでいたのか」
を改めて見つめ直しています。
新しい知識を取り入れることって楽しいなあ、
って生徒たちに感じて欲しいです。
それは、
彼等の人生を自由にするからです。