教育・子育て

NHKでのこと

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  • Mayu
  • 2019/12/09 01:06

実は昨日、ゼロ学の繋がりからのご縁で、

NHKの方とお話してきました。

テーマは「子どもたちの自死」

日本の全世代における自殺率は減少傾向にあるものの、

児童・生徒については2017年度で過去最高という現状です。

特に15歳~18歳の世代の自殺率が最も高く、

夏休み明け初日の自殺者数が突出しています。

この問題に向き合い、行動されている方たちとの対談でした。

日本全国の学校で2017年度に自殺した児童・生徒は250人に上り、

過去30年間で最多となったことが日本の文部科学省の調査でわかった。

 

文部科学省によると、全国の小中学校と高校から報告があった2017年度(2017年4月1日から2018年3月31日)の

児童・生徒の自殺者数は250人だった。

自殺した児童・生徒は前の年度より5人増え、1986年以降で最多となった。

子供たちが亡くなる前に明らかにしていた心配事としては、

卒業後の進路など「進路問題」が33人、

「家庭内不和」が31人、「いじめの問題」が10人と多かった。

遺書などの書き置きを残さなかったため、自殺理由が「不明」の児童・生徒も140人いた。

 

自殺者を学校の種別でみると、

最も多かったのは高校(中等教育学校後期課程を含む)の生徒だった。

日本の高校生は、15歳から18歳までが多い。

日本の内閣府は2015年、1972年から2013年の42年間について、

18歳以下の子供が自殺した日を調査した。

調査の結果、9月1日の自殺者数が131人と突出していた

9月1日は日本の多くの学校で夏休みが明け、第2学期の初日となる。

 

自殺まで考えている子どもたちの心の闇の深さは、

私には計り知れないものがある。

私の今の活動や、ゼロ学のことをお話し、

NHKの方から

「夏休み明け、自殺まで考えるほど思い悩む子どもたちへのメッセージは?」

という問いかけがあった。

もちろん今回の放送の趣旨がまさにそこであることは承知だった。

それに、私自身退職を決意したことの様々な要因の中に、

“高校生の自死”の問題も大きくあって、自殺の理由には様々あるものの、

“学校”を理由に自死を選ぶ子どもたちが後を絶たない現実は、あってはならないと強く感じている。

今の学校の現状のままではいけない。

そう強く思う。

でも一方で、たった一度のメッセージで、

今日も思い悩んでいる誰かの命を救える、そんな魔法の言葉はないという気持ちがあった。

誰かには届いても、誰かには届かないことも絶対にある。

だから、そのメッセージがやっぱり、すぐには出てこなかった。

でも、確実に言えることがある。

これは、自殺を考えているいない関係なしに、

子どもも大人もみんなに言えることだと思っていること。

人は誰も同じに生まれてこない。

これは当たり前のことだけれど、とても大切な意味を持っていると私は思っていて、

助け合えるとか、分け合えるとか、そもそも人がそういう生き物だということを意味していると思う。

絶対に誰とも同じではないのだから、

絶対にあなたにしか出来ないことがある。

あなたがするから意味のあることが絶対にある。

だから、そもそも誰もが、みんなと一緒でなくていい。

あなたはあなたでいい。

あなただからいい。

これが昨日、その時お返ししたメッセージだった。

「みんな一緒に」や、「人に迷惑はかけてはいけない」という空気が蔓延し、

“自分は人と違っていい。”

とか、

“誰かと助け合っていい。”

という感覚が奪われていく学校の現状。

みんなはできるのに自分は出来ない辛さ、

みんなは学校へ行けるのに自分は行けない辛さ、

どうしてみんなと一緒にできないの?という周囲からの言葉

そんなものが子どもたちを苦しめているのではないかと感じている。

周りと比べなくていい。

自分は自分で大丈夫。

その、自分は大丈夫。という気持ちを育むのが、

子ども時代。

だから、

『学校には行かなくても良い』

というメッセージはある意味で、ゼロ学の在り方をとことん考え、スタートした私のメッセージにはならない気がした。

それよりもやっぱり、

『自分の選択を信じていいということ。自分の人生を歩んでいいということ。』

そして、困ったら、助け合って分け合えって良くて、そんな人たちが居るということ。

ゼロ学は、ハードよりもソフトを大切にしている。

気持ちの伴わない言葉を子どもたちにかけたところで、

子どもたちは本当はどう思っているのかを肌で感じる。

どんなにお母さんに、先生に、

『学校には行かなくても良い』

と言われても、

心の底では、「本当は学校に来てほしい」そんな期待に応えられない自分に苦しんでいる子も居るかもしれない。

そうではない世界観をつくりたくて、

ゼロ学ができた。

とても大切な対談になりました。

ありがたいです。

 

*************************

2019.7.27.

ゼロ学というのがあって、

6月に旗ふって、出来たコミュニティ。

今は私があまり参加できなくなってしまったけど、

月を追うごとにパワフルになっている。

 

がんばるのをやめたらいかんと思いながら

どう頑張ったら良いんだとか思ったり

行ったり来たりしている。

でも、努力するのみ。

 

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小・中・高の免許を持つ数学苦手な元高校数学教師。どうせ無理を無くしたい。教師は天職。新しい学校AKIU SCHOLĒ(アキウスコレー)を2020年春スタート。子どもたちを、信頼して、任せて、支える。

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