ＳＣＨＯＬĒ通信８号　R2.5.24.Sun.

思い内にあれば色外に現る 

ＳＣＨＯＬĒ通信８号　R2.5.24.Sun. 

 

「いつか何者かになりたい」そんな言葉を聞くことがあります。

 私は、絶対に、誰一人同じに生まれてこないのだから、

同じことでも、「あなたがする」だけで、

もう既に他と違うし、❝あなたが❞するから意味があるって思っています。

難しいこと抜きに、「誰かに言われたから」をしないこと、

「自分がそうしたいから」を選び続けること、それが大切だと思っています。

でもなかなか、それが許されない日本の空気もあるかもしれません。

何にも負けずに、突き抜き続けないと、潰されてしまう。

だから、「何者かになる」ということ自体が、ものすごく、

ものすごくハードルの高いことに、なっているのかもしれません。

考えてみて下さい。

「突き抜けた何者かになった人達」って、

たくさん居ます。

カッコよくて、世界中の人に夢を与える人、

たくさん居ます。

それがつまり、「何者かになる」ってことだと、

思うかもしれないんだけど、あなたが憧れるどんなに素晴らしい人でも、

今、あなたの目の前の困っている人に手を貸すことはできません。

だから、あなたが居るんです。

今目の前で困っている人には、

遠くの突き抜けた人ではなくて、

あなたが必要です。

だから、今隣に居る人、

近くに居る人を少しだけ笑顔にしてみて下さい。

気持ちは目に見えないから、気付けないかもしれないけど、

日常に埋もれて、忘れ去られてしまうかもしれないけれど、

今、あなたにしか助けられない人が居るんじゃないかと思います。

他の誰でもなく、その誰かを笑顔にすることで、

今この瞬間から、誰かにとっての何者かに、

みんながなれるんです。