皆さんこんにちは、PoW! WoW! WoW! です。
Pythonic Mediaが暗号通貨のマイニングの対価としてゲームを入手できるサービス Games From Space をローンチしました。パソコンやマイニング・リグのGPUを使って暗号通貨のマイニングを行い、採掘報酬の代わりにゲームの購入に使える独自通過 Space Coin ($SC) を獲得できます。
公式サイト: https://gamesfromspace.com/
公式サイトの説明にも「GPUのパワーを使って暗号通貨のコインを探します」と書いていますね。
公式サイトのトップページの[Download for Windows]をクリックします。そしてダウンロードしたファイルをクリックしてソフトをインストールします。なお、使用には4GB以上のメモリを搭載したグラボが必要になりますのでご注意ください。(GTX 1060 3GB RAMは使えないはずです)
インストールしたアプリを起動すると、ログイン画面になりますので[Login in Browser]をクリックしてください。
公式サイトでサインアップを完了させます。GoogleやDiscord、Twitchのアカウント連携でもサインアップ可能です。
サインアップが完了するとアプリのStore画面に戻ります。入手可能なゲーム一覧からゲームを選び[Add to queue]をクリックします。[Queue]タブ画面に切り替わると自動的にマイニングが開始されます。初めて起動する場合はウィザード形式で選択していけばマイニングが開始されます。
こちらが採掘時の画面です。マイニングの進捗率、獲得したSCコイン、完了までの残り時間を確認できます。左下の[Current Speed]はマイニングのハッシュレートに相当し、24時間採掘した場合の獲得コイン数が表示されます。
イーサリアムのハッシュアルゴリズム Ethash のハッシュレートが240 MH/sのリグ試したところ、約3時間でゲームの入手に必要な1,202枚のSpace Coinが獲得できました。
左カラムの[Engine Room]をクリックすると設定画面に切り替わります。マシーンパワーをフルに発揮したい場合は、[GPU Utilization]を「full」に変更した方が良いでしょう。
PCの起動時に自動的に採掘を開始したい場合は、[Startup Behavior]の[Run on System Startup...]にチェックを入れます。
ゲームの入手に必要な1,202SC分のマイニングが完了しました。(進捗率が100%に到達してもGPUの稼働率は100%のままになっていたので、アプリを一度終了させた方がいいかもしれません)
右上に獲得したSpace Coinの枚数が表示されていますね。採掘完了後約30分でゲームの購入が可能になります。
30分経過すると[Buy using Coins]が現れますので、クリックして先に進みます。
購入に使うSpace Coinの枚数を確認して[Buy product using 1,202 SC]をクリックします。
アイテムが入ったポッドが現れました。[Items View]をクリックしてアイテム一覧に移動します。
[Items]タブに移動し、[View]をクリックしてポッドを表示します。
ポッドが到着しました。[Click on the pod to open it!]をクリックします。
ゲーム配信プラットフォーム GOG.com で使用できるプロダクトコードが表示されました。このコードを使うことでゲームを入手できるようです。
こちらがGOG.comの『The Witcher 2: Assassins Of Kings - Enhanced Edition』のページです。日本語にも対応していますね。
イーサリアムのハッシュアルゴリズム Ethashで240MH/sのマイニング・リグを3時間稼働して獲得した1,202SCの実質価格を推測してみます。
イーサリアムで$14.31/日:
240MH/sのリグを1日稼働した場合の報酬は$14.31になります。3時間で約$1.79(208円)獲得できる計算です。
GOG.comの価格は$19.99:
GOG.comの『The Witcher 2: Assassins Of Kings - Enhanced Edition』の価格は$19.99です。1,202SCで$19.99分のアイテムを購入できるようですが、240MH/sを3時間マイニングしても$19.99は獲得できないので計算が合わなくなりますね。
eBayの価格:
ebayで「The Witcher GOG」で検索してみたところ、1.49EUR(193円)でプロダクトコードが販売されていました。イーサリアムのマイニングと同程度の価格になりますね。ヤフオク!では260円でSTEAMコードが出品されていました。
1,202SCで200円〜250円程度の価値と考えるのが妥当なようです。
オークション等の二次流通市場の価格を参考にすると、1SC=0.20円~0.16円になるのではないでしょうか。
人気ゲームを入手するには相当量のSpace Coinが必要になります。『FIFA 18』で57,577SC、『DRAGON BALL FighterZ』で72,400SCが必要になります。
240MH/sのマシーンで1日に採掘できるのが約9,000SCなので、1週間前後かかりますね。
マイナーに人気のNVIDIAのGPU「GeForce GTX 1070」1枚を使用した時の時間・日数はこちらで確認できます。
https://gamesfromspace.com/games/
最新のドライバが必要:
Games From Spaceでマイニングを行う場合、最新のGPUドライバが必要になります。AMDのマイニング用ドライバ「Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta for Blockchain」ではGPUを認識しませんでした。
AMDの最新のRadeonドライバをインストールした場合、ドライバソフトのグローバル設定で「GPUワークロード」を[グラフィック]から[コンピューティング]に変更しないとハッシュレートが低いままになりますのでご注意ください。
GPUマイニングへの影響:
「Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta for Blockchain」でGames From Spaceをインストールしたところ、マイニングソフト「Claymore」のマイニングが停止しPCが勝手に再起動するエラーが起きました。ドライバによっては通常のマイニングができなくなる可能性がありますのでご注意ください。
ソースコードが非公開:
ソースコードは非公開のようです。GitHubでも見つけることはできませんでした。コードが非公開なので、マルウェアが仕込んである可能性もあるのでご注意ください。
ゲームのライセンス:
公式サイトにはゲームのライセンスに関する記載が見つかりませんでした。私はゲームには詳しくないのでよくわかりませんが、ひょっとしたら違法性があるかもしれません。
プロダクトコードのマーケットプレース:
マイニングで入手したゲームのプロダクトコードをSpace Coinやビットコインなどの他の暗号通貨で購入できるマーケットプレースがあれば面白いですね。ゲームをしないマイナーでもGames From Spaceを利用するインセンティブが生まれると思います。
Space Coinの上場:
Games From Spaceのプラットフォームにウォレット機能が実装され、暗号通貨取引所で他のコインとトレードできれば、利用価値が広がるのではないでしょうか。
それではまた。