【マンガ評4】Masterキートン

イギリスのEU離脱問題、いわゆるブレグジットは、本来の期限である2019年3月末を過ぎても今だに解決の糸口が見えずに混迷している。この問題は政治、経済、軍事などあまりに多様な問題が関わっており、私ごときが解説することはできない。ただこの問題の中で、日本人には理解しにくいものがある、北アイルランドの国境問題である。北アイルランド問題は、民族紛争の中でも根の深い問題である。

北アイルランド問題をを知る上で参考になるのが、Masterキートンであり、特に6巻の「偽りの三色旗」と、Reマスターの「ハバククの聖夜」に詳しく書かれている。Masterキートンは浦沢直樹氏の傑作の社会派マンガ(?分類が難しい)である。主人公の平賀太一・キートンは日本人とイギリス人のハーフで、保険調査員兼考古学者で、元英国陸軍特殊部隊(SAS)という異色の経歴の持ち主である。2014年に連載終了約20年後のストーリーがReマスターとして発刊されている。

北アイルランド問題は、作中の言葉を借りると、「北アイルランド問題はSASとIRA(アイルランド共和軍)の報復合戦」である。IRAはテロによって独立を勝ち取ろうとし、英国は力で押さえ込もうとする。長年の対立はベルファウスト合意によって和平が成立し、この背景にはEUが深く関わっている。それだけにブレグジットは北アイルランド問題の再燃が懸念される。

平和ボケした日本人には理解しがたいほど、英国とアイルランドの対立は深刻であり、その怨念はベルファウスト合意から20年経っても完全には拭えない。しかし世界にはこのような怨念が満ちている。Masterキートンで取り上げられている中でも、ナチスドイツ、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、フォークランド紛争など数えきれない。理解はできなくても知るべきであると思う、作中に出てきた堀記者のような無神経な行為に及ばないためにも。

まあ、正直リンク先と同じようなことを書いてあるだけではある。

ちなみに最近の浦沢直樹氏の作品には、Masterキートン Reマスター、夢印、あさドラがあるので、ぜひご一読を

https://www.huffingtonpost.jp/entry/hiroaki-takai-master-keaton_jp_5ca44a88e4b094d3f5c3840c

公開日 いいねによる獲得 投げ銭による獲得 サポーター
: : :
2019/04/14 3.75 ALIS 0.00 ALIS
プロフェッサーX's icon'
  • プロフェッサーX
  • @SAkanuma
自称天才、多少変態のマッドサイエンティスト。こちらに投稿した発明案やビジネス案は、自分一人では実現ができないと考えたものです。もし実行されたい方が応援しますので、ご一報いただけたら幸いです。
コメントする
コメントする