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株本をまとめて投資指針を探した記事

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  • 2020/01/27 09:00

下で紹介する5冊の株についての本を読み、共通して言及しているポイントをまとめ

株式投資をする際の指針を見つけようというのがこの記事の目的です

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・成長株投資の公理

株価指標を重視した成長株への投資方法に関する本

指標を見る順序まで具体的に書かれています


 


 


 

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・マンガーの投資術

バフェットの右腕、あるいはそれ以上の人物であるマンガーの言葉をまとめた本

「そこそこの会社の株を割安な価格で買うのではなく

すばらしい会社の株を適正な価格で買いなさい」

永続的優位性を持つ会社の株を買い、永久に持つという方針について書かれています

投資だけではなく人生についての助言もあります

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・マネーの公理

全ての投資は投機であり、ギャンブルであるということを気付かせてくれる本

余裕資金で投資をして金持ちになれるのか?

分散投資をするべきなのか?

長期投資は正しいのか?

当たり前のような常識について、もう一度考えなおすきっかけをくれます

 

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・ウォール街のランダム・ウォーカー

相場に関わる全ての人間の努力が詰まった市場平均を超えることは難しいことだ

あれこれ労を奏するよりもインデックスファンドを買って持ち続けるだけでいい

市場平均を上回らないリターンなら意味は無いという事実を突き付けてくる本


 

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・ピーター・リンチの株で勝つ

小口投資家が持っている知識を活かせば、プロの投資家にも勝てる

その方法について書かれている本

読むと株を買いたくなる一冊です


 

 

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長期的に見れば株式というもののリターンは債券などの投資商品を上回っている

リッチになろうとすれば株式投資が最高の手段だ

成長株投資の公理

長期的に見れば、株式のリターンは債券よりも高い

ピーター・リンチの株で勝つ

時間を味方に付けて、今すぐ貯蓄、今すぐ投資

ウォール街のランダム・ウォーカー

株の本を読んでいるわけだから、こうなるのは当然と言えば当然だけど

お金持ちになる為の王道はやはり株式投資と考えて間違いないのでしょう

 

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長期的な成長の見込める企業はたとえ割安ではないとしても投資する価値がある

成長する企業の価値は時間によって増大していくはずだからだ

マンガーの投資術

その会社の価値が明日上がるかどうかは、収益と資産

特に収益が重要だ

ピーター・リンチの株で勝つ

とにかく利益を出している会社、そしてそれが年々増えていることが重要のようです

売上の減少する会社よりも増加する会社に投資するべし

当然のこととして納得できますね

 

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そこそこの会社の株を割安な価格で買うのではなく

すばらしい会社の株を適正な価格で買いなさい

マンガーの投資術

素晴らしい株でも、買うタイミングが悪ければそれはリターンをもたらさない

どれだけ絶賛されていようとも

マネーの公理

私が何よりも避けるのは、超人気産業のなかの超人気会社である

ピーター・リンチの株で勝つ

安く買って高く売るということをするには、人気銘柄は避けるべしという教訓ですね

売上が増加している会社でも多くの人の人気を集め高くなっていたなら買うなということ

その株が割高なのか割安なのかを判断するのにPER(株価収益率)という指標がありますが

それについては以下のように書かれています

 

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高PERやPBRの銘柄を買うくらいなら、低PER、PBRにしたほうが賢明だ

しかし低PERであるというのは将来性に不安があるということでもある

ウォール街のランダム・ウォーカー

PERの低い割安株だけを買おうとする人がいるが、私には賛成しかねる

業種によってPERは異なってしかるべきで

りんごとオレンジを比べるわけにはいかない

持っている株のPERが業種平均と比べてどうなのかを調べてみるのがよい

その株の過去のPER推移について調べるのもいいだろう

異常に高いPERは避けるべきだということは覚えておくことだ

ピーター・リンチの株で勝つ

「ピーター・リンチの株で勝つ」には、具体的なPERの活用法が書かれていて

(成長率+配当利回り)/PER

これが2以上になるものを常に探しているそうです

成長率や配当利回りに対してPERが低いということが大事で

ただ単に数字の大小で判断するのは間違っているということですね

本来あるべき株価よりも安い状態の株を探すことで

安く売って高く売るが実現できるということでしょう

 

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成長株の最も重要なファンダメンタルズの一つが、売上高が伸び続けること

成長株投資の公理

少なくとも5年間は1株当たり利益が平均を上回る成長を期待できる銘柄のみを購入すること

とても難しいことだが、最も重要なことでありこれが達成できたなら大きなリターンを得られるだろう

ウォール街のランダム・ウォーカー

成長を続けられる限りは株価も成長するが、それがひとたび滞ってしまうと株価も急落する

いつまで成長できるか、それにいくらの資金を投じるかを見極めることだ

ピーター・リンチの株で勝つ

全国2000店舗出店で大きく成長した会社よりも

現在100店舗で来年には200店舗と

更に拡大できる余地の大きそうな会社に投資することを勧めています

これを見極めるには業界の知識が必要になりそうですね

 

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利益目標は設定しない

どこまで上がるのかは予測できるものではないから、ファンダメンタルズが悪化したり

買いが弱まるまで保有するだけだ

成長株投資の公理

常に早すぎるほど早くに利食いしろ

強欲を克服できれば99%のライバルに勝てるだろう

はじめに決めた手仕舞いするポイントに来た時、新しいポジションとみなすべき合理的な理由がない限りは、自分との約束を信じて手仕舞いすることだ

マネーの公理

早すぎる利食いはよくない

値上がりする証拠があり、業績に変調もなく全てが上手くいっているのに売ってしまうことは恥ずべきことだろう

上がり始めて売りたくなったら、なぜその株を買ったのか思い出すことだ

ピーター・リンチの株で勝つ

マネーの公理では、未来は予測出来ないものとして長期投資を嫌う姿勢を取っています

新しくポジションを持つ合理的な理由が無ければ売れと言っていますが

成長株として買ったものが想定通り成長する限り

それは持ち続ける合理的な理由と言えるでしょう

最初の根拠(成長性、配当、トレンド)が弱ってきた時が売り時です

 

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長期投資家であるならストップロスは使うべきではない

一時的な下落で手放してしまうと、長期のキャピタルゲインを取り損なう

節税という観点でもそうだ

成長株投資の公理

一時的な下落に耐えられないのであれば株主にはならない方が良い

永続的な優位性のある企業の下落からの回復は、平凡な会社に比べて早い

マンガーの投資術

もし、あなたが「株価が25%下がったら押し目買いする」という決心ができずに

「25%押したら売ってしまおう」という致命的に誤った考えを捨てることができないようなら

あなたは株式相場で正当な利益を得ることなど、決してないだろう

私はつねにストップロスを嫌ってきた

それよりも、何が起きているのかを注意深く見守ることである

ピーター・リンチの株で勝つ

早い損切が大きな損失から守ってくれる

改善される見込みが無い限りはそれが正しい

何が起こっているのか、まわりを見渡し、状況を観察して、起こりつつある問題が修正出来るかどうか

それを自問するのだ

マネーの公理

一時的な株価の下落に恐怖して素早く損切することは、長期投資においては考え直した方がいいのかもしれません

早い損切を推奨するマネーの公理もまず状況を確認するようにと言っています

改善できる問題、理由無き下落であるならすぐに損切しない勇気も必要なのでしょう

 

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平均的な投資信託のパフォーマンスは、広く分散されたインデックスファンドに及ばない

ウォール街のランダム・ウォーカー

平均的な収益率でよいならインデックスファンドを買えばいい

自分で銘柄選択をするならそれを超える成績でなければ意味が無い

ピーター・リンチの株で勝つ

株を買うなら色々と勉強し、考えなければならないことが多いです

将来の為に貯蓄的な投資をしたいなら

インデックスファンドを買うのがベターな方法なのでしょう

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マンガー自身は分散投資戦略を信じたことはない

勝者は敗者を消し、敗者は勝者を消してしまう

本当にすばらしい銘柄を適正な価格で買えるのならば、10銘柄以下でも十分だ

少ない銘柄ならしっかりと見守ることも出来る

マンガーの投資術

分散投資はリスクを減らすが、金持ちになるという希望も同じくらい減少させる

本当に魅力的なもの、それだけにお金を入れるべきだ

マネーの公理

どのくらいの銘柄に分散させるべきかという議論があるが

銘柄数をいくつにするかではなく

それぞれの会社がいかによいかを調査することが大事でケースバイケースである

かといって一つの銘柄に全ての資金を投入するのはそれほど安全ではない

小さめのポートフォリオなら3~10ぐらいでよいのではないか

とにかく自信のある銘柄に投資することだ

ピーター・リンチの株で勝つ

成長株投資の公理とウォール街のランダム・ウォーカーは分散投資を勧めています

リスクを軽減させるために分散させるべきだと

だけど、必要の無いものまで買って分散させるくらいなら

自信のあるいくつかの銘柄に絞るべきだという意見にも納得できます

個別銘柄で分散させるくらいなら、インデックスファンドを買えばいいと思うので

こだわる必要は無さそうですね

 

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良い株ではなく、最高の株しか持たない

そのためにポートフォリオの監視は怠らない

勢いの無くなった保有銘柄よりも、ファンダメンタルズの万全な新規銘柄を入れること

成長株投資の公理

愛していた銘柄も、経営姿勢に変化があるようなら手放さなければならない

世界の状況も時間と共に変わっていく

素晴らしいアイデアも意味が無くなったのなら捨てなくてはならない

マンガーの投資術

根を下ろしてはいけない、それは動きを鈍らせる

お金を投資した対象に強く執着することは間違っている

愛着心に売買の意思決定を邪魔されてはいけない

マネーの公理

成長性があり今後も期待出来そうな株を適正価格で買えたから

これで安心だ!!

とは、ならないということですね

四半期毎に発表される業績にもきちんと目を通して

順調に事業が進んでいるかどうかを把握することが必要なようです

 

マネーの公理が長期投資を嫌う理由は、順調だった会社にも何があるか分からないからというものです

成長性を見込んで買ったなら、それに衰えが出ていないか

配当を見込んで買ったなら、減配や業績の急激な悪化は無いか

株式投資には日頃からのメンテナンスが必要なんですね


 

終わりに

こうやって共通して言及しているポイントをまとめてみると、当たり前のことばかりが残りました

・高すぎる株は買うな

・成長を続ける会社の株を買え

・その成長に陰りが見えてきたら売れ

・そうでない株価の下落はまず状況を確認しろ

当たり前の事を当たり前のようにすることが難しい、というのはよく聞く言葉ですが

株式投資においても同じようです

最後に「マンガーの投資術」から一文を引用して終わりにします

人はみな賢くあろうとしている。

私は馬鹿にならないように努めている。

それは、ほとんどの人が考えているより難しい。

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