日本史が面白くなる3つの視点(地形編)

はじめに

どうもヤスダトモヤです。
我が国の歴史を学ぶ際、多くの人は暗記科目の認識があると思います。しかし、3つのポイントを押さえて歴史を見ると割と面白くなるのではないかと筆者は考えております。
但し、試験では役に立ちませんが。

さて、その次の3つのポイントとは何か。

それは、「地形」「経済」「権威(天皇、征夷大将軍)」です。

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今回は「地形」についてご紹介します。

地形

地形などの風土は、そこに住まう人々の生活や文化、歴史、または軍事にも影響をもたらします。

戦争というものは、行うだけでお金がかかります。ですので、独裁者が怒りに任せてやるものではありません。この陣地を取ればこの陣地が取れる、もしくは周辺諸国に影響力を行使できるというような、囲碁や将棋のように論理的に行われるものです。

また我が国は、四方を海に囲まれ急で険しい山々に覆われた島国です。ゆえに、合戦のような大勢の兵力がぶつかる場所は限られています

関ケ原の意味

例えば「関ケ原」とその周辺
この場所は、徳川家康VS石田三成の「関ケ原の合戦」だけでなく、大海人皇子(天武天皇)VS大友皇子の「壬申の乱」もそこで行われました。またその近くにある青野ヶ原では南朝方・北畠顕家VS北朝方・土岐頼遠の「青野ヶ原の戦い」も発生しました。

なぜそこが何度も合戦の場所になるのか?

関ケ原という所は東国と西国の間に境界に位置し、天武天皇の御代に「不破の関」と呼ばれる関所が置かれました。この関所が東国の軍勢を阻む「シャッター」のような役割をします。そこを突破すれば東国の軍勢が西国に入ることができます。

というよりも、

東国側の陸軍主体の大量の軍勢が西国に侵入するためには、伊吹山地と鈴鹿山脈に挟まれたこの関ケ原とその周辺以外にはないのです。東国側は死に物狂いで大量の軍勢を侵入しようとします。

一方、西国側としても入ってこられては困る理由があるので、関ケ原や青野ヶ原で大量の軍勢を集めて迎え撃ち、侵入を防ごうとするのです。

では、その入ってこられると困る理由は何か?

それでは、関ケ原のその先に目を向けてみましょう。

何が見えますか?

そうです、「琵琶湖」です。

琵琶湖の力

琵琶湖といえば「琵琶湖の水止めるぞ」というギャグが有名ですが、昔はギャグではありませんでした。

鉄道や自動車がない時代、速く・安く・大量の物資を運ぶためにはどうするか?

「船」を使います。

琵琶湖は古代から北陸と畿内を結ぶ水上交通の要衝の地でした。

関ケ原を抜ければ、琵琶湖を抑えられます。そして軍事力で京都をはじめとする畿内諸国への物資の供給を止められます。すなわち「経済封鎖」ができるのです。また、本当に経済封鎖を行わなくても、ポーズをとるだけで充分です。そうすれば、朝廷に経済的・軍事的な影響力を与えられ、時の天皇から勅命や官位などといった権威を自由自在に利用できるでしょう。

琵琶湖の先には

さらに畿内への影響は、瀬戸内海の人々にまで影響を及ぼします。なにせ琵琶湖―淀川―瀬戸内海という物流ラインで商いに従事する人たちにとって、一大消費地である畿内に物資が届けられないのは死活問題です。早晩、彼らが関ケ原を制した者の軍門に下るのは必至でしょう。

そして、その先には海外との貿易を支配することも可能になります。

すなわち、関ケ原を制する者は、「天下を制する」のです。

天下を制したい東国と、経済力を奪われたくない西国側が対立することにより、関ケ原の合戦などの大勢の軍がぶつかる戦争が起きるのです。

最後に

このように、この場所を取ればここが取れるという囲碁や将棋のような論理が、地形によってもたらされるのです。

皆さんも、「なぜこの場所で戦争が起きたのか?」と疑問に思うことがあると思います。
そういう時は、地図を眺めてみてください。

何か見えてくるかもしれません。

次回は、経済編です。
お楽しみに。

参考元

以下のタイトルをクリックすると、Amazonへ遷移します。

川中島合戦:戦略で分析する古戦史

経済で読み解く織田信長

ご清覧いただきありがとうございました。


 

 

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2019/08/05 22.65 ALIS 16.20 ALIS
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1997年生まれ/精神障害を患い、社会より撤退/社会復帰と小説家になるために持久戦中/ご連絡は、twitter(https://twitter.com/YASUDA2679)まで
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