先生と生徒の恋愛はあってもいいと思いますか?
僕は原則的には、❌と思います。
卒業してからならともかく、在学中は、力関係があるからです。
たとえば、成績の評価権などの「力」が教師側にあります。
会社で言えば上司に人事権があるとき、
その力関係をたてにとって、
関係を迫ることをセクハラといいます。
だから、年齢の問題ではありません。
力関係を利用するかどうかが問題です。
つまり、高校生と高校の先生は恋愛しない方がいい。
卒業してたとえば大学生になれば、
高校の先生とは力関係がなくなったので、少し風通しがよくなります。
しかし、今度はそのときに評価権のある大学の先生とは、なるべく恋愛しない方がいいと思います。
年齢ではないというのはそのためです。
恋愛とセクハラの境界が曖昧になることが、よくないことなんです。
恋愛しているつもりでも、もし力関係のあった女性が
心変わりしたあと「断れなかった」と
供述すれば、セクハラは成立。
男性にも大変危険な話です。
しかし!
僕の友人の高校教師と
僕の友人の女子高生が
在学中に恋愛、妊娠、卒業後に結婚したことがありました。
その時、教育委員会は教師を加害者、女生徒を被害者として、
教師に停職3ヶ月の処分を下しました。
その時!
女生徒の方が、教育委員会に対して怒りだしたのです。
私は恋愛したのに、教育委員会によって被害者と決めつけられることで、傷ついた。
停職は取り消せと、教育委員会を提訴したのです。
かっこいい。
本当の恋愛とは、かくも確信に満ちたもんなんですね。
この事件は当時、報道もされ、多くの人の知るところとなりました。
朝日新聞などは、カップル側に寄り添った論を張ったといえます。
一番大事なことは、女性側の主張が、
これは恋愛である!
私は被害者ではない!
という点で、まったくぶれなかったことです。
公判の結果、
女性は勝訴し、
教育委員会は教諭への停職処分を取り消しました。