今までこの本に目を通したことがないのは、宗教学をフィールドとする者として、怠慢であった。
今では沖縄にブチキレて、二度と行かないと宣言しているあびが初めて沖縄に行ったのは1980年代。
沖縄市がまだコザであって、米ドルが使えた頃、大阪から船だけで沖縄に行き、海岸に野宿しながらヒッチで回ったのである。
その時に古本屋でたくさんの本を買った。
岡本太郎の「忘れられた日本」が含まれていたのはもちろん、かなりキワモノの高安六郎の「神秘の琉球」もその時に買った。
「神秘の琉球」はキワモノだが、この本は「琉球宗教史の研究」なる本なしには、成立しなかっただろうことはうかがいしれた。
それなのにあれから30年、「琉球宗教史の研究」を読まずにいた。
今や、沖縄大嫌いと公言する限り、この本は読まずに死ねない。
しかし、アマゾンマーケットプレイスでは、2万円から13万円。