夜、上海に着いた。雲が静安寺の尖塔にかかっていた。風に雲が漂い流れると、切れ目が広がり、月が煌々と照り輝き始めた。それはまるで私の心の暗闇をも照らし出すようだった。
数年前、以上の写真と文章(フォトエッセイ)を「心に映る中国 訪中日本人観光写真コンテスト」(人民網 中国国家観光局主催)に応募した。
幸い、人気賞という賞をいただくことができ、賞品としてHuaweiのスマホP9をもらった。
P9はライカのレンズのついた、プロのフォトグラファーでもカメラとして使えるスマホとして話題になったものである。
従ってこの作品以後の私のスマホ写真はHuaweiP9による撮影だ。
つまり、この作品は以前のスマホによる最後の入賞作品ということになる。