詩 岸のない河
岸のない河 手紙(1) 美紅より
岸のない河 手紙 (2) 一条より
岸のない河 手紙 (3) 美紅より
美紅へ
あれから、
美紅に会うなら、
思い切り楽しいスペシャルな日にしたいなと思って、
色々考えていました。
そしたらちょうど、
友達のタヒチアンダンサーから、
パーティーの案内が来たんです。
ここらではちょっと有名な
花火大会の夜に合わせて
近くのライブハウスで
音楽とタヒチアンダンスの夕べを催す。
その途中で
花火大会が始まる八時になったら
皆で河川敷に出て
打ち上げ花火を見ようという企画です。
花火のあとライブハウスに戻って
宴は続きます。
ラストがタヒチアンダンスです。
彼女たちのダンスは、鍛えあげられていてとても美しいよ。
美紅も高校の時から
Kpopダンスのコピーとか
けっこう踊りこんでいたよね。
今でもダンスが好きなら
きっと勉強になると思います。
その花火の日のライブハウスの料理は
極上のステーキディナーです。
店長も知り合いだけどとてもおいしいよ。
各種ワインが揃っているから
店で一番いいワインのボトルをあけよう。
もちろん、全部奢るから、美紅は安心して食べて飲んでね。
ただ、アンコールとか続いて
終幕が少し遅くなるのが心配です。
うちは、タクシーでも帰れるんだけど
美紅が終電に間に合うかどうか。
うーん。
今、駅スパートを調べてみたら
なんとかなりそうですね。
もしよかったら、
一緒に行きましょう。
一条賢治