iPhone14の発売を迎え歓喜に沸く人々、そしてそれに落胆する人々、いろいろなケースが考えられますが、私個人としてはAppleがターニングポイントを迎えているというのはすこし懐疑的に見ています。
よく、「新型iPhoneはUSB-Cに対応していないからAppleはオワコンである」といった根拠のないディスを聞きますが、なぜUSBに対応しないという理由だけでAppleが終わってしまうのでしょうか。もちろん、今作に不満があるかといえばありますし、高すぎて買おうとは思いません。しかしながら、この事態はAppleにとって反省すべき項目としてとらえられればいいと考えており、iPhoneの復活は必ずあると思っています。
話が変わりますが、オワコンといわれている企業はほかにもありました。それは水素自動車に舵を切って世界を敵に回したToyotaという自動車会社のことです。それは日本の自動車メーカーですが、一時期はオワコンであり衰退するだけだとしか言われていませんでした。しかし、なぜか「Toyota復活の兆し」というものを感じることがあるのです。
それはやはり「水素の可能性」を捨てていなかったらでしょう。私はToyotaのかたくなな全方位戦略はあまり好きではありませんでしたが、水素自動車だけは突っ切っていたので今後何かあるかもしれないとは思っていました。もしもToyotaが水素とEVでトントンになるようにバランシングを図った開発方針を掲げていたら、このような事態は見込めなかったのではないかと思います。しかし、あまり楽観できる状況でもありません。結局のところ、Toyotaが活躍しているのは海外市場であり、日本市場で水素やEVを展開するとなると圧倒的な「リスク恐怖症」との戦いが見込まれるからです。
そのような恐怖症との戦いはシンプルに欲におぼれて何がリスクかを忘れるしかないとしか言えません。
イーサリアムはここ数か月で暴落に暴落を重ねましたが、エルサルバドルはそれでも新しくビットコインを買い続けました。これはある意味ですごいといえます。そして、案の定かれらは大損しましたが、もしかしたら将来ビットコインの価格が上がればエルサルバドルに日の目が当たることは間違いないのではないかと思われます。
しかし、現在マージが終わったばかりのイーサリアムを見ていて、やはり「そこまでじゃない感」があるように思えます。これから一層の下落が見込まれるイーサリアムですが、その予測通り下落してしまうこともあり得るでしょう。しかし、その最果ての下落を超えたところに真の底値があると思っています。Terraの暴落を経験した人々は、そののちに新しくフォークしたNew Terraを買いました。そして、その新しいプロジェクトは過去の失敗を忘れるかの如く200%の成長を見せつけました。
この事実は、物事には絶望があるが、それは永遠ではないことを示しているように思えます。それは皮肉にも希望が永遠ではないことと表裏一体なのではないかと言わざるを得ません。