本日は、ビットコインはどういう性質なのか?を考えたいと思います。
皆さんにとってビットコインとは一体何ですか?
ビットコインのわかりやすい性質として、金融商品、投機商品、通貨、ゴールドに近いものがありますが、今あるものと比べすぎると、その本当の性質について誤解をしてしまうかもしれません。
ビットコインが、法定通貨や、ゴールド、株式と大きく違う点は、国家の影響を受けにくい資産である点です。
ビットコインとよく比較されるフィアットとして、米国や日本の信用を元に発行される、ドルや円などの価値は、国の情勢に左右されることになります。
しかし、比較的安定している通貨でも、今や発行する国債の額が年々大きくなり、累積債務残高が増え続ける一方です。
まだ、国が国債を発行しても、国債を買う投資家が存在しています。(発行された国債は、国の借金の借用書としての効果があり、利息を支払うことになる)
大切なことですが、毎年、国は借金をするために、その肩代わりをしてくれる投資家を募集しなければなりません。
今のところ、この肩代わりする投資家(日本では、ゆうちょ銀行、生命保険会社、銀行などの機関投資家、中国、米国など)が存在します。
日本は、比較的安定している国として信用されていることになります。
しかし、この国債を発行するための肩代わりする投資家が集まらなかった場合、国の発行する通貨は、国家は財政破綻を起こし、通貨の価値は、暴落します。
その場合は、私たちの大切なお金は大きく価値を落とすことになります。
一般人的には、大きな額を預金していることもないので、デフォルト懸念はあまり普段考えないことですが、数十億以上の資産を持つ富裕層にとっては、金融資産の分散管理というものを常に意識しています。
リスク分散させるために、あらゆる金融商品に資産を振り分けながら、もしもの時に、保有資産がダメージを受けないように、損失を最小限にとどめるための資産運用ファンドを持っています。
そこで、国家のデフォルト懸念が高まるにつれ、注目されていくのがビットコインをはじめとした仮想通貨です。
富裕層が、保有する資産の数パーセントを仮想通貨に振り向けることで、大きなマネーが今後仮想通貨市場に流入してくる可能性があります。
彼らが、目的としているのは、仮想通貨の値上がり益ではなく、あくまで、資産のリスク分散としての観点からの投資です。
そのため、長期保有をするため、市場の底上げに繋がります。これからも、ますます法定通貨のデフォルト懸念が高まるにつれ、仮想通貨への関心と注目が集まることになります。
価格が上がるから仮想通貨に投資するのではなく、他の資産がデフォルト(破産)したときの対策として、世界同時通貨安というショックの保険として、その反対取引となる仮想通貨を保有しておくという考え方は、これからスタンダードになってくるかもしれません。