NEARトークンの配布と供給

 

著:ERIK TRAUTMAN

NEARは、コミュニティ主導のイノベーションによって世界の人々に利益をもたらすことミッションとしています。 プラットフォームとそのエコシステムは、ユーザー、コントリビューター、ビルダー、バリデーター、デリゲーターの成功に依存するものでもあります。

NEARエコシステムの促進のために、プロトコルのコアコンポーネントであるNEARトークンがどのように配布され、機能するのかを見ていきましょう。

Content image

記事の目的

この記事の目的は、NEAR トークンの初期配布について明確することです。できるだけチャートや表を使って説明し、そこに補足する形で説明していきます。

チャートは、いくつか選択肢がある場合での最も保守的なケースを提示するものです。数字の確実性は、カテゴリーにより異なります。

NEARについて

NEARは、お金やIDといった価値の高い資産を、日常生活にストレス無く浸透するレベルのパフォーマンスを提供しながら安全に保護する分散型アプリケーションプラットフォームです。Doomslugと呼ばれるコンセンサスメカニズムと、Nightshadeと呼ばれるシャーディングアプローチを使用してネットワークを複数に分割することで、コンピューティングを並列実行し、理論的に無限の容量が実現できるようになっています。

NEARのコントラクトベースのアカウントモデルは、他のチェーンではレイヤー2コンポーネントでしか得られない柔軟性を提供し、NEARは各ステークホルダーに一貫して優れたネイティブユーザビリティを提供します。

NEARは2020年4月22日にジェネシスが誕生し、完全なコミュニティ管理によるメインネットの実現のためにバリデーターセットの拡張を促進しています。

重要な事実

以下のセクションは一連の文脈をより理解するのに役立ちます:

ジェネシストークン:ジェネシスで10億のNEARトークンが生成されました。トークンは、メインネットの展開中に継続的に個人や組織に割り当てられます。インフレ、転送、アンロックはメインネットの最終段階まで始まりません。最初に流通するのは約5,750万トークンです。

コントラクトベースアカウント:NEARはスマートコントラクトベースのアカウントモデルを採用します。アカウント名は人間が読めるようになっており(例:`foobar.near`)一意に許可されたキーがいくつでも含まれます。転送キーとは別にステークキーを持つことも可能です。

転送制限:ネットワークが正式にコミュニティガバナンスメインネットフェーズに達するまでは、トークン受信者のアカウントはトークンを直接転送することはできません(ガス代やストレージ代の支払いまたはアプリのデプロイなどには使用可能です)。

ロックアップとアンロック:トークンの大部分はロックアップの対象となります。ロックアップは、各アカウントの上にコントラクトベースで実装されます。ロックアップは月単位ではなくブロック単位に形として実装される場合があります。コミュニティガバナンスメインネットフェーズへの移行のタイミングでアンロックが開始されます。

ロック状態でのステークとデリゲート:NEARはProof of Stakeであり、バリデーションノードは自身の保有トークンまたは他のホルダーからデリゲートされたトークンのいずれかをステークします。デリゲーションノード数はネットワーク内のシャード数に依存し、100から開始します。トークンはロック期間でもステークやデリゲートを実行できます。

ファウンデーションによるデリゲート:ファウンデーションは、ネットワークの初期段階ではアクティブにノードを実行します。それ以降は段階的にシャットダウンし、デリゲートのみを行うようになります。

新規発行とエコノミクス: エコノミクスブログエコノミクスペーパーに記されているように、エポック報酬としてネットワークを支えるために毎年5%の追加供給が発行され、90%がバリデータ(計4.5%)、10%がプロトコルトレジャリー(計0.5%)に行きます。取引手数料の30%はコントラクトにリベートされ、70%はバーンされます。バーンメカニズムによって、トランザクションのスループットが高いレベルではデフレになる可能性があります。新規供給の発行は、コミュニティガバナンスメインネットフェーズ移行が行われるまで開始されません。

 

割り当てと供給スケジュール

2020年4月22日にジェネシスで誕生したNEARトークンは1,000,000,000NEARです。以下のように配分されます。

Content image

循環供給とは、特定の時点でロックアップの対象とならないトークンのことです。NEARトークンの初期供給の大部分は、長期的なロックアップ対象となります。最初の循環供給はコミュニティセール、少数のコミュニティコントラクト、ファウンデーションによる交付金により構成されています。ジェネシス時に存在する全供給は60カ月目までにロック解除されます。

下の図は、トークンロックの解除及び新しいトークンがミントされて循環供給量が増加する曲線を示します。点線は、新規発行により増加する総供給量を示します(手数料によるバーンは考慮していません):

Content image

下表は期間ごとの循環供給を示しています:

Content image

次の図は、時間の経過とともに成長する循環供給の構成要素の詳細です。各カテゴリーは、以下のセクションで詳細に説明します。全てジェネシストークンは、60ヶ月目までにロックが解除されます。

Content image

ネットワークは Proof-of-Stake バリデーションノードを実行することで安全性が確保されるため、どれだけのステークがバリデーションに参加するかについて議論が必要です。ディストリビューション指向のカテゴリ (Community Distributionのような) は、トークンを意図した受取人が受け取った場合にのみデリゲートされるので、各数字は理論的にバリデーションに参加できる最大ステーク量を表しています。実際にはもっと少ないかもしれません。

Content image

カテゴリー詳細

 

各カテゴリーについて以下で詳しく説明します:

Community Distribution

Content image
Content image

規模の拡大につれてネットワークは完全なコミュニティ主導へ移行されます。そのためにはコミュニティがアプリの構築、使用、ネットワークへのデリゲーションに必要なトークンを保有している必要があります。コミュニティに直接/間接的にトークンを配布するために、様々な取り組みが行われます。市場で見られた既存プロジェクトの失敗を避けるため、NEARのエコシステムの成長と成熟に合わせて長期間にわたり徐々に移行される予定です。これらの取り組みで配布されたトークンはロックアップ対象となります。

 

Community Grants and Programs

トークンの大部分は、地域社会の貢献、プロジェクト、構築された技術的なコンポーネントへの助成金プログラムに費やされます。これは教育からイベント、ベンチャースタイルのプロジェクトへの資金提供に至るまで多岐にわたります。ここでの取り組みは長期的な性質を持つためトークンは60ヶ月間に渡りリリースされます。

 

Core Team

Content image
Content image

NEARの初期である2018年には、ブロックチェーンプロジェクトはすで市場が崩壊していましたが、その理由の一つは間違ったインセンティブ設定によるものです。中には全くローンチしなかったものもあれば、ローンチ直後に放棄されたものもありました。

NEARは、多くのバックグラウンドを持つ世界最強チームにより構築されています。コアチームメンバーはプロトコルの初期段階での成功において重要な役割を果たしており、その後も長期間にわたり開発に積極参加するようインセンティブが与えられています。

 

All Backers

Content image
Content image

大半のプロジェクトの資金調達は、ベア市場の時期に行われました。その中で資金調達するためのチームの哲学はシンプルなものでした:

バッカーは長期的な視点を持っていなければならない

バッカーは、プロジェクトとネットワークの両方に付加価値を与えられなければならない

全てバッカーがそのラウンドで同じ価格設定とロックアップ条件を得る機会を得られるよう明確かつ透明性のある構造にしなければならない

特定の一人が不当に多くの利害関係を支配してはならない

これらの要件はシンプルでありながら、余計なインセンティブを求める多くのバッカーを追い払うには十分でした。初期供給の3.5%以上を保有しているバッカーはおらず、1%以上を保有しているバッカーもほとんどいません。全ての先行購入者はローンチから12ヶ月から36ヶ月のロックアップが設定されており、大多数は24ヶ月です。先行購入は2017年に開始したため、初回購入から最終的な入手まで5年以上待つバッカーもいます。

大規模な機関的バッカーと、小規模な独立したバッカーの間には違いがあります。バランスのとれたエコシステムには、両者の適切なバランスが必要です。私たちは、大規模なバッカーからの拠出総額に上限を設け、小規模なバッカーからの拠出を奨励しました。小規模な参加者がネットワークの初期段階でバリデーションに参加できることを保証するため、両者間のしきい値をローンチ時での500万トークンの保有に設定しました。

 

先行調達資金

NEARはいくつかの方法で資金調達しました。初期の資金調達は転換社債の形で行われ、ほぼ全てがトークンに転換されています。全ての債券は完全にトークンに変換される予定です。

Content image

ロックアップと量は以下の方法で可視化することができます:

Content image

未来の調達活動
スモールバッカーズのカテゴリーには、今後のコミュニティセールで放出可能なトークンを最大1,500万NEARまで提供できる規定が含まれます。これはこのセクションのメインチャートに反映されています。

 

Early Ecosystem

Content image
Content image

ネットワークを成功させてきた全ての要素をまとめると相当な人数に及びます。アーリーエコシステムではこれまでネットワークエコシステムに参加した人達のために、初期アプリの構築のためのベータプログラムの一環として分析ツールを構築するために、インセンティブテストネットをサポートするために、これら全てのプレローンチ段階での助成金が含まれています。これには、コミュニティ基金規定と広範な貢献者への近日中の配布が含まれます。ロックアップは通常6ヶ月か12ヶ月ですが、それより短いか長い場合もあります。

 

Foundation Endowment

Content image
Content image

NEARファウンデーションは初期ネットワークノードの立ち上げ、エコシステムのガバナンスの調整、プロジェクトへの資金提供、残りの配布活動に集中するために間もなくノードをシャットダウンする予定です。基金は、長期的に財団運営をサポートするためのトークンプールであり、様々な方法で展開されます。

この基金は2つの部分に分かれています。前半はロックアップされませんが、ネットワークが初期段階でスムーズに運営されるよう、複数の戦略に渡り展開される可能性が高いです。後半は、初期段階ではアクセスされないと予想され24ヶ月間のロックアップの対象となります。どちらも短期的な資本を目的に組織的に売却されるのではなく、長期的な利用可能性を確保するために、可能な限り原則を維持する方法で展開されます。

注意点として、エンダウメントはバリデーションノードを直接実行しませんが、デリゲーションは可能です。

ロールアウトの一環として、ファウンデーションのアカウントが残りのホルダーのロックアップとアカウントを設定する予定です。受信者がそれぞれのカストディソリューションを設定するのが遅れる場合、一部のトークンはロールアウト中もこれらのアカウントにある場合があります。

 

Operations Grants

Content image
Content image

システムの技術的構造として、継続的な運用と開発のために、世界的な開発者の専門知識による利益を享受しています。これらの貢献努力は、システム自体を維持、運用、開発する人々を支援することに重点を置いた助成金によって賄われます。これは、2020年後半から2021年初頭に最初に開始される予定です。ここで確保されたトークンは、長期的に配分されるために、60ヶ月間の長期的なリニアロックアップ対象となります。

 

New Issuance

Content image

新規発行は、最大でトークン供給量の5%の成長率を表します。このパーセンテージには、取引手数料や保管手数料のバーン分が考慮されていないことに注意してください。

 

Conclusion

メインネットのロールアウトが継続され、配信が開始すると数週間の間にプロジェクトとその活動に関する追加情報が提供されます。あなたの経歴や意図に関係なく参加する方法があります。

https://near.org/careers でこのプロジェクトの推進チームに自分の居場所を見つけるか、https://near.org/community でコントリビューターやギルドリーダーとして直接参加してください。あなたが開発者であれば、https://docs.near.org でコードに参加できますし、 Open Web Collective(https://openwebcollective.com)からサポートを受けることができます。

プロジェクトやトークンに関連するニュースに興味がある場合は、https://near.org/tokens でサインアップしてください。

注意事項

month 12 には、その月の初日の残高に加えて、その月内の変更が含まれます。month 0"は、一般的に時間を追加しない生成を表現するために使用されています。

インフレを表すためのトークンリリースのモデル化は、実際の計算式よりも単純化した平均値を使用し、月の日数は考慮されていません。

金額は正確性の確保を意図していますが、不正確な情報が含まれる可能性があり変更される可能性もあります。

 

 

NEARの技術やコミュニティへの貢献をご希望の方は、コントリビュータープログラムをご覧ください。

ご質問はコミュニティチャットまでお気軽にお寄せください。

Twitter/Reddit/Facebook/LinkedIn/Email/

NEARprotocol日本版Twitter

 

 

Article date Article like Article tip Article supporter
公開日 いいねによる獲得 投げ銭による獲得 サポーター
: : :
2020/06/20 12.71 ALIS 328.00 ALIS
NearProtocol JP's icon'
  • NearProtocol JP
  • @chainall
https://twitter.com/NEARProtocolJP
コメントする
コメントする