文章を書くのはあまり得意ではなく、これまでブログなどの情報発信の経験がほとんどないのですが、ALISに参加させていただける機会ということで、少しずつ記事を書いていけたらと考えています。
今年1月にコインチェックでNEMが不正に引き出された事件のニュースを聞いたとき、以前自身がリップルでハッキング被害に会ったこと、イーサリアムのThe DAO事件に巻き込まれたことの2つの出来事を思い出しました。
仮想通貨に初めて出資したのは、2014年のリップル(リップルは仮想通貨ではないという見方もありますが)で、日経新聞の記事を読んだことがきっかけでした。
全通貨が対象、2日かかる決済も5秒で 米リップルラボCEOに聞く
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO80788070R11C14A2000000/
この記事のCEOのコメントに共感する部分が多く、リップルを扱っている取引所に急いで口座を開設し約10万円(33,444XRP)ほどのリップルを購入しました。
それから約7ヶ月後、久しぶりにリップル取引所へログインしたところ、残高がほぼゼロになっており、なぜか見覚えのないアドレスへ送金された形跡が...??
ハッキングの可能性など胸騒ぎを感じながら取引所に問い合わせたところ、次のような返信が来ました。
ご連絡ありがとうございます。
いろいろこちらでも検討いたしましたが
本当に申し訳ありません
ハッキングに関しては、不正アクセス防止法という法律に触れる
違法行為ですので、
現状では警察にご相談頂くしかありません。
私は非常に憤慨をしており、怒りさえ感じます。
今回技術的な情報と法的な事があり
今現在では、私どもが今後の展開を見積ることができません。
予想していましたが...やはりどうしようもない、と早々に諦めました(泣)
また、情報収集する中で、リップル500万円分のハッキング被害を受けた人の書き込みも見つけました...。
現在はどの取引所も2段階認証が当たり前になっていますが、当時はちょうどセキュリティ対策が強化される過渡期でした。
私は2段階認証をせずに数ヶ月放置してしまったため、ログインしていなかった間にハッキングされました。
悔しいですが、完全に自己責任だと思っています...ハッキングが当たり前の世界という想像が働かず、銀行や証券会社にでも預けている感覚でしたので。
それ以来、購入した仮想通貨は取引所においたままにせず、自分のウォレット(最近はTREZORやLedger Nanoを使っています)へ移動させるように心がけています。
もうひとつ、イーサリアムのThe DAO事件ですが、こちらはICOを実施したThe DAOに脆弱性があり、集めたイーサリアムが何者かに不正に引き出されました。
私自身もThe DAOの分散型投資ファンドの理念に共感し、なけなしのお金をICOに出資したため、英語力のない中で翻訳しながら必死に情報集めをしましたが、悲観的な意見が多くほぼ返ってくる見込みはないだろう...と諦めていました。
しかし、結局イーサリアム側で異例のハードフォークが行われ、ICOに出資したイーサリアムはすべて返ってきました。(この脆弱性は、一般投資家の私レベルの人間が見抜くことはほぼ不可能だったと思います)
返ってきたイーサリアムは当時1ETH1000円程度でしたので、現在の価値は50倍くらいになっています。
The DAO事件については、buenviajeさんが時系列で大変分かりやすい記事を書かれています。
http://www.something-fun.com/entry/the-dao-matone
その後も魅力的なICOを見つけては出資していますが、最近ではICO以外にも時価総額ランキング100位以内の通貨、Kyber Network、OmiseGO、Status、EOS、Zilliqa、Enigma、Basic Attention Tokenなどを集めています。
新しいテクノロジーへの出資には常に魅力があり、ハプニングはつきものですが、今後もやめられそうにないです^^;