どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
突然ですが、あなたはこれまでに結婚か婚約をしたことが、あるいはしようと思ったことがありますか? その時、大きな買い物をしますよね?
そう、婚約(結婚)指輪です。今回ご紹介するネタは、そんな婚約指輪にまつわるものです。
ダイヤモンドの婚約指輪はいくらすると思うだろうか?
多くの人にとって、答えは「給料の2ヶ月分」である。それは、大抵の人々がこの問題に答える時に従う「経験則」となっている。
ダイヤモンド業界が宣伝活動に励んだ成果である。
だが、それはまったく馬鹿げた数字である。
指輪の値段は自分が払える金額で構わないはずだ!
だが、その数字は婚約指輪を購入する際の基準点となってしまった。
2ヶ月分の給料に等しい金額から始めるように仕向ければ、人々がそれ以上のお金を自分たちの業界に落とすのはほとんど確実だということを、ダイヤモンドの販売業界は承知しているのだ。それはなぜか?
指輪にそれ以下のお金しか使いたがらない人々はこう考えるようにプログラムされてきたからだ。2ヶ月分の給料を出さない男はけちだ、と。(誰が婚約者にそう思われたいだろうか?)
婚約指輪のように、あまり商品知識をほとんど持たない時、つまり、その商品が「本当は」いくらするのかよく知らない時、一般に受け入れられている価格に固執することが多くあります。
結婚繋がりで言えば、結婚式も300万円程度が相場だとよく言われています。
なんとなく、その金額を基準に「高い」「安い」と判断していませんか?
これは、300万円という数字に“錨(アンカー)”が下ろされているからです。
ちなみに、この「アンカリング効果」(アンカーと呼ばれる先に与える情報が判断を歪めアンカーに近づく心理学の現象)については、以前、記事(【002】イカリをおろせーーー)でもご紹介しました。
なのになぜ、また同様の話を記事にしたのか?
それは、今回ご紹介したネタが、「アンカリング効果」を説明する上でわかりやすかったことと、この本に以下のチェックリストが載っていたからです。
次のような症状があれば、「錨おろし(※アンカリング効果)」にとらわれている可能性がある。
・交渉や取引の腕には自信がある。
・お金の使い方や投資先を決める時、あまり調査しない。
・合理的な理由はないのに、特定のブランドに強い思い入れがある。
・買った時よりも安い値段では株を売りたくない。
・自分で値踏みするより、セールスマンのつける価格に頼ってしまう。
上記のリストに心当たりのある方は、自分の購入する商品の価格が本当に適正か、今一度確認してみるといいかと思います。
ちなみにちなみに。
今回ご紹介した本(賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか)、タイトルからご想像する通り、面白いネタが満載です。絶版になっているのが惜しいくらいです。本書の面白いネタは、次回以降の記事でご紹介していきます。
西日本はまだ天気が大荒れですので、お住いの方はくれぐれもご注意ください。
ではまたー(●´ϖ`●)
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。
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