どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今回は、心理学の見地から見た、親子のアイコンタクトの重要性についてご紹介します。
・赤ちゃん(子ども)とのアイコンタクトは「社交性」を育む
・子どもにスマホは持たせるべき?
新しい技術が人間の行動に及ぼす影響について研究する「サイバー心理学者」のメアリー・エイケンによれば、近年、調査や研究によって、テクノロジーがもたらす多くのネガティブ要因が証明されているそうです。
『サイバー・エフェクト 子どもがネットに壊される』
親がスマートフォンなどに夢中となり、赤ちゃん(子ども)とのアイコンタクトが少なくなることも、その1つです。
エイケンは、親が赤ちゃんの顔を見るのは大切なことだといいます。
赤ちゃんは周囲の人物の表情(穏やかな感情や愛情、注目、ときには怒りでさえ)を経験することで、健康に育っていきます。そしてそれにより、愛着のスタイルを彼らは学ぶのです。
なので、赤ちゃんは親と継続的な交流(=顔を合わせる時間)を持つことで、健全で安定的な愛着を形成することができます。そして安定的な愛着があることで、自分に自信を持ち、冷静で、他人との交流を容易に行うことのできる個人へと成長する可能性が高まるそうです。
言い換えれば、赤ちゃんが親と対面で交流する時間や、親から受けるアイコンタクトが少なくなると、何らかの影響が出てくる可能性があります。
例えば、社交性が失われる恐れがあります。他人と深い絆を築くことも、愛を感じたり与えたりすることも少なくなり、従って持続する人間関係やコミュニティを築くことも減るかもしれません。
以上のことから、人は人とのつながりをうまく構築するためにも、幼少期に親と顔を合わせる「フェイスタイム」が必要になるのです。
なので、スマホやタブレットを見る時間が長い方は意識して減らし、もっと赤ちゃんと顔を合わせる時間を設けることが重要となります。
これは、子ども側の目線で見ても、指摘できる問題です。
最近、公共の場でタブレットを持つ幼児、スマートフォンを持つ児童を見かけることは珍しいことではなくなりました。
ある研究によれば、3~4歳の幼児の16%が自分用のタブレットを持ち、8~11歳の児童の30%以上がスマホを持っているそうです。また、5~7歳の児童の3%、8~11 歳の児童の23%が、ソーシャルメディアのアカウントを持っているといわれています。
公共の場で、スマホやタブレットを必死に操作する子どもの姿を見ると、非常に微笑ましく思えます。ですが、上記で指摘した通り、親子での「フェイスタイム」がスマホに奪われているのなら、長い目で見て、子どもには悪影響となる(自信が持ちにくくなる、社交性が失われる)恐れがあります。
このことから、親としては子どもががスマホを使用する時間に制限を設けたり、コミュニケーション力が養われるまで、スマホを極力持たせなかったりする方がいいかもしれません。
ちなみに、かのスティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも、自分の子供にはスマホやタブレットの使用を認めなかったそうです。お子さんのおられる方は、ぜひスマホとの付き合い方を夫婦・親子で考えてみてはいかがでしょうか。
ではまたー。