どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今日は『道は開ける』から、「悩みの習慣を断ち切るための鉄則」をご紹介します。本日は、「⑤悩みに歯止めをつけよう」です。
⑤悩みに歯止めをつけよう
人間生活にとって有害なものに大切な金を投じたい誘惑に駆られたら、一度立ち止まって、次の3つの問いを考えよう。
・現在、自分が悩んでいることは実際にどの程度の重要性があるか?
・この悩みに対する「ストップ・ロス・オーダー」をどの時点で出して、それを忘れるべきだろうか?
・この呼子笛に対して正確にはいくら支払えばよいのか? すでに実質価値以上に払いすぎていないだろうか?
--『道は開ける』
2つ目の問い、「ストップ・ロス・オーダー」(逆指値)とは、株や為替の取引で損失を拡大しないための歯止めのことで、重要なリスク管理方法の1つです。
例えば1株10万円で買った時、9.5万円のストップ・ロス・オーダー扱いにしておく。こうすれば、買値より5ポイント下落すれば自動的に売却され、損失は5ポイントで済む、というものです。
カーネギーは、このストップ・ロス理論を生活に応用すべきだといいます。
例えば、自分の短気や癇癪などにストップ・ロス・オーダーを設定しておく。すなわち、「この状況はこの程度のイライラで十分だ」と事前に自分に言い聞かせておくことで、いざひどい状況に陥った時にも、理性を失って周囲に怒鳴り散らす前に、ストップをかけることができるようになります。
3つ目の呼子笛(ホイッスル)の説明として、アメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリンを例に説明しています。
フランクリンは7歳の時に、呼子笛の魅力に取り付かれてしまった。どうしてもそれが欲しくなった彼は、おもちゃ屋へ行くと持っていた銅貨を全て投げ出し、値段も聞かずに笛を手にした。 そして家に戻ると、有頂天になり家中を吹いて 回った。だが兄や姉から、笛の代金よりもずっと多い金額を置いてきたと指摘され、物笑いの種にされた。フランクリンは後に、この経験をこう述懐している。
「人間の不幸の大部分は、人々がものの値打ちを誤って評価してしまい、それぞれの呼子笛に対して代金を払い過ぎているところに原因がある」
若き日のフランクリンのように、欲しいもの・好きなものに対して盲目的にはなっていないだろうか。ものの価値にに対して、正しい判断ができているだろうか。こう自問することは、悩みを軽減する上で役に立つはずです。
明日は、最後の鉄則をご紹介します。ではまたー。
《悩みの習慣を断ち切る、6つの鉄則》
①忙しい状態でいる。
→【049】悩みを解消して「道を開く」
②小事にこだわらない。
→【050】ちっちゃいことは気にしない
③不安の種になっている事柄が実際に起こる確率を調べる。
→【051】不安の種を調べてみよう
④避けられない運命は、潔く受け入れる。
→【052】運命は受け入れよう
⑤ 1つの問題に対してどの程度まで気にかけるべきかを決め、その限度を超えたら、その問題のことは忘れる。
⑥すでに起きてしまったことについて思い悩まない。
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。