どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今日の記事では、まず、次の童話をご紹介します。
魔術師を好きでない、意地悪な王様がいた。
王様はその魔術師を城に捕らえて、「さー、お前は囚われの身だ。お前は逃げるために、お前の知恵を使わなければならない」と言って置き去りにした。
魔術師は必死で魔術をかけるが、要塞から逃げられない。
3日目に王様が戻ってきて、「逃げる道は見つかったか?」と聞く。
「見つかりません」 と魔術師は答える。
すると王様はドアを指差して、こう言う。
「ドアにカギがかかっていないのに気がつかなかったか?」、と。
--『「弱さ」を「強さ」に変える心理学』
この童話は、今から70年以上前に、「運」についてカーソンという人が書いた本の中で出てくる話だそうです。
今の時代、自分は囚われの身と思っている人は多い。今自分がいる場所から逃げられないと思っている。しかし逃げられるとカーソンは言います。
そして、心理学者の加藤諦三氏は、ドアを開けて出ていくことができるかできないかは、毎日の小さなことを積み重ねていけるかどうかだといいます。
例えば、自分が今置かれている状況を把握する。「自分は自己中心になっている」などと、心の向きを確認する。
そういったことに気がつくだけで、世界は変わる。視点を変えれば、今まで見えなかったものが見えてくる。このように、加藤氏は述べています。
もし、今の状況に不満を抱いたり、息苦しさを感じたりした時には、上記の童話を思い出してみてほしいです。
その苦しさから脱出する扉は、案外簡単に開くことができるかもしれません。
ではまたー。
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。