ブロックチェーンや仮想通貨の本を読んだり話を聞いていたりすると頻繁にToken(トークン)というものが出てきます。
先日読んだ(まだ読み終わってません😇)Mastering Ethereum(無料版はこちら)の10章にトークンについて書かれていたので日本語にまとめます。
トークンはサインやシンボルを意味する昔の英単語"tācen"からきています。
日常生活ではトークンというと普通
個人の発行するあまり重要でない価値を持つ効果のようなもの
という文脈で利用されることが多いです。トロントではメトロで切符(てか切符もトークン?)ではなくトークンで支払ったり、あとゲーセンのメダルやカジノでのコインとかトークンのいい例です。
しかし、ブロックチェーン上のトークンはこういったトークンの意味を劇的に変化することができます。
さっきのトークンの例を挙げてもそうですが、物理的なトークンは局所的にしか利用できず、その利用方法も基本的に一つです(例えばゲームをプレイするみたいな)。
しかし、ブロックチェーン上のトークンは世界中どこでも交換可能(つまり利用可能)なうえにトークンどうしの交換も簡単に可能にするプロトコル(ERC20など)もあります。
これからのトークンは今までのトークンの”あまり重要でない価値”のところを塗り替える力をブロックチェーン上では持ちます。
ブロックチェーン上でのトークンの利用方法の例に以下のものがあります、しかしこれらは基本的なものにすぎず自分なりの応用などでさらに高度な経済圏を作れます。
通貨
取引によって価値が決まる通貨としてトークンは利用可能です。
リソース
トークンは獲得したリソースやシェアリングエコノミーで製造されたリソースを表すこともできます。例えばストレージやCPUトークンはネットワークでシェア可能なリソースを表します。
財産
本態的に価値のある資産(金、土地、車、石油、オンラインゲーム内のアイテム)の所有権にもなります。
アクセス
物理・電子的な物の利用権としても使用できます。ディスカッションフォーラムへの参加券、社員専用のウェブサイトへのアクセス、ホテルの部屋、レンタルカーなどへのアクセス権もです。
公平性
電子組織(DAOなど)や法的組織(会社など)のシェアホルダーの公平性も表します。
投票
電子・法的システムにおける投票権を表せる。
コレクティブル
電子・物理的な絵画(CryptoPunks)など収集価値のあるものを表せる。
アイデンティティ
電子・物理てきなアイデンティティ(アバター・国内ID)としても利用できます。
証明
何かのオーソリティや分散型評価システムの評価の証明になる(婚姻契約、出生、学位)
ユーティリティ
何らかのサービスへの支払いにも利用できる。
以上の例は重なる部分もありますし、一つのトークンがこのうちの複数の役割を担うこともあります。
このようにしてトークンの利用可能性や価値はブロックチェーンの発展とともに上昇していくものになりそうです。