北海道せたな町にある太田神社は、"日本一危険な神社” と言われています。
5年ほど前にこの神社に行ってきました。
本当に日本一危険かどうかはわかりませんが、いってみると実際にかなり危険を感じました😅
参拝するために崖のような岩山をよじ登っていくのですが、険しい崖が続き、足を滑らせると崖の下に真っ逆さまのような場所が多くあります。
それとヒグマの生息地帯なので、クマにも注意です。
かつて修験場だった場所で、多くの修験者が山駆けをしていました。
そのため参拝というよりは修行のような感じです。
神社は北海道南の日本海に面した崖の上にある穴倉のようなところにひっそりと建っています。
まず初めの難関は斜面45度の急勾配の階段。
写真からは伝わりずらいのですが、登りよりも下りの方が急斜面が恐ろしく感じます。
安全のための補助ロープも張られています。
階段を昇ったあたりにはボロボロの木彫りの仏像がありました。
この神社はかつて円空がこもって木彫りの仏像を彫っていたそうです。
でも流石に円空の仏像が野ざらしにされていることはないと思います😅
階段のあとは急勾配の山登りがしばらく続きます。
ヒグマを警戒して熊鈴を装備していったのですが、茂みで物音がするだけでクマではないかとドキッとします。
緊張しながら山を登っていくと、中間地点くらいに鳥居があります。
鳥居をくぐってなんとなく神社らしくなり、少しホッとしたのですが。。。
それもつかの間のことでした。
このあとさらに険しい登りが続いていきます。
日本海を見下ろしながら崖を登っていくと、吊り橋がありました。
つり橋を超えると最後の難関です。
7mの垂直の崖からぶら下がっている鎖を上っていきます。
上っている途中後ろを振り返ると崖の下に日本海が見える恐ろしい景色なので、前だけをみて登ります。
崖の上の方に見える空洞が神社の本殿です。
人が2、3人くらいしか入れない洞窟の中の小さな祠。
ここが本殿。
参拝したあとに洞窟から外を眺めると、広大な空と美しい日本海が見渡せます。
水平線の奥にかすかに見える島は奥尻島です。
緊張感を持ちながら山を登った後に美しい景色を眺めると、とても清々しいような謙虚な感覚になります。
修験者があえて厳しい山道を歩く気持ちがわかるような気がしました。
下山して帰り際に小さな祠を見つけたのですが、その中にとても不思議な形をした仏像?みたいなものがありました。
とっても謎の物体です😅
そして天然の露天風呂を発見。”熊の湯”というらしいです。
自然の中のお風呂は最高です!
太田神社で心が清められて、最後に温泉で汗も流せて、とってもさっぱりした1日でした。いつかまた行ってみたいと思っています☺️