Web3.0を牽引する安全・高速・プライバシー重視、そして新しいWeb広告モデルを提示するBraveブラウザが、ついに一般ユーザー向けに広告プラットフォームの提供を開始しました。
これまで開発者向けにテストされていた既存のWeb広告モデルを刷新しうる広告プラットフォームが一体どんなあんばいに仕上がっているのか早速使用感をレポートします!
(※現在、対応エリアはアメリカ・カナダ・フランス・ドイツそしてイギリス。日本はまだ対応地域外のようですが、今後の予習としてお付き合いください!)
現状、この機能に対応しているのはWindows・MAC・Linuxのデスクトップブラウザのみになっており、既にダウンロードして使用していた人は最新バージョン0.63へのアップデートが必要です。
右上メニュー内“About Brave”から“Relaunch”を押せば、簡単に最新バージョンへのアップデートが可能です。
これで準備が整いました!
“Brave Rewards"項目で確認すべきは下の3カ所。
3カ所目の“Ads Settings”がとっても大事。なぜってここで1時間ごとの広告表示数を調整できるから!1時間でありったけのCM(=BAT)を僕にください!
-----------------------------------------------------------
※追記
この“ 5 ads per hour”(1時間毎に5広告)に関して、RedditのBrave公式アカウントから詳細な説明がありましたので追記します。
CryptoJennie BAT Community Manager1
How long have you been browsing since you enabled Ads? Note that it is "up to 5", not "5 per hour". "Up to 5" (max) per hour means you can very well see 0 if the algorithm does not think any ad is worth showing you, or that there were no opportune moments to display an ad.
Source:Brave公式Reddit
“アド機能をオンにしてからどれぐらいネットサーフィンしてますか?あくまで“最大5回”までで、“1時間毎に5回”ではない事に注意してください。1時間毎に“5回まで(最大)”という意味は、アルゴリズムがいかなる広告もあなたに見せる価値がないと判断した場合、または広告を提示する適切なタイミングがなかった場合には、0の場合もありえるという事です。”
---------------------------------------------------------------
この設定で全然問題ないのは、Braveが提供する広告がびっくりするぐらいさりげないからなのです。
Braveでは、ユーザーのWeb体験を極力邪魔しないようOSの通知機能を使用して広告を配信する仕組みになっています。
なので、Macだとこんな感じで通知されてきます。
実際、この記事の執筆中にkatakotoさんの現役バリバリWin7マシンにも広告が配信されてきましたが、さりげなさすぎて全然気づかない所でした。
これをクリックするだけで、今ブイブイと勢いがあるBATトークンが貰えるのですから逆に押さないインセンティブがあるとしたら教えてほしいです。
今までの所、ダラダラとネットサーフィンをしながら、時折通知される広告を20回ポチポチして得られた報酬は1.00BAT(時価約50円)、ワンクリック0.05BATの計算です。50円ではなくて1BATな所が魅力的ですよね。
得られた広告収入の70%をユーザーに還元すると公言しているBrave。今後この広告モデルに賛同し協賛するパブリッシャー、広告代理店および利用するユーザーが増えるにつれ、この数字がどう変化していくか楽しみな所です。
現在は、デスクトップ・ブラウザのみの提供ですが数ヶ月中にAndroidおよびiOSにも対応。そして将来的には稼いだBATトークンをTAP Network を利用してホテル代やレストランでの食事、ギフトカードなどでも使えるようにしていくとの事。さらにはBATを直接、各国の法定通貨に変換するウォレット機能も実装に向けて進んでいるとの事でした。(こうなるとALISへの影響共々気になってくるのは日本の暗号資産規制!果たしてどうなる?)
-------------------------------------------------------------------------------
取り急ぎの報告は以上ですが、以下8割の人がどうでもいいと思っているかもしれない話題にも少し触れておきます。
Braveを率いるのはご存じの通りJavaScript開発者・元MozillaCEOのBrendan Eich氏ですが、Mozilla・CEO任命後たった10日間で辞任となった理由は、過去に同性婚の禁止を求める政治団体に多額の寄付をしていた事が問題視されたためです。
彼が目指す個人の権利を最も尊重する“自由”なインターネットには、どうやらLGBTの人達は含まれていないようです。変な話だ。Katakotoさん的にはそうしたプロジェクト指導者の目指す本当のビジョンにも注目しながら、今後もせっせと広告をポチポチして小銭を稼ごうと思います!
“I am choosing my politics through my currency, and through that choice I am associating myself with a global community that has made the same choice as me, and that is expressing that choice through currency." Andreas M. Antonopoulos - The Internet of Money
「(暗号通貨を選ぶ際には)通貨を通して自身の政治的信条も選んでいるのです。そしてその選択を通して自分を、自分と同じ選択をしたグローバルなコミュニティと結び付け、そしてその選択を、その通貨を通じて表現しているのです。」アンドレアスMアントノプロス ~インターネット・オブ・マネー~