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日本に進出済み⁉︎台湾のスタートアップHealth2Syncが新たなヘルスケアアプリを発表したそうですよ

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  • kaz
  • 2019/03/13 17:39
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ブロックチェーンを活用した技術やサービスの開発は、グローバルなマーケットを視野に入れて進められていますね。

たとえば台湾と日本のあいだでも、台湾のブロックチェーン関連のスタートアップが日本市場に進出してきたり、日本のSBIグループが台湾のスタートアップに投資したりといったような動きがボーダーレスに展開しています。


今回は、すでに日本市場に進出を果たしている台湾のスタートアップの新たな動きが目に留まりましたので、記事にしておきたいと思います。


もくじ

・Health2Syncが新たなヘルスケアアプリを発表!

・Health2Syncは日本に進出していますよ!

・ヘルスケア×ブロックチェーンは有望?


Health2Syncが新たなヘルスケアアプリを発表!

台湾の経済紙「工商時報」のニュースサイトに2019年3月12日に掲載された記事によると、台湾のスタートアップ「Health2Sync(慧康生活科技)」が、新たなヘルスケアアプリ「HealthPass健康護照App」を公表したそうです。

いわゆる健康管理アプリですが、記事で強調されている特徴としては、OCR(光學字元識別)技術を活用し、紙媒体のヘルスケアレポートをデータ化して管理・共有することができると説明されています。

そして、こうした特徴に加えて、ブロックチェーンの活用によって「ユーザーがヘルスケアデータの所有権と使用権を手中に収めることができるようにサポートする(幫助用戶確立其對健康資料的所有權與相關使用權)」ということが目指されているようです。

ユーザーが自らのヘルスケアデータを安全かつ有効に活用できるようにするということですが、そうした環境を実現するために、今回のアプリ開発には台湾のブロックチェーン技術開発スタートアップの「BitMark」と、台湾の大手金融グループである「中國信託金控(中國信託ホールディングス)」と提携したということです。

それぞれ、BitMarkはブロックチェーンによるデータ保護に関する技術を提供し、中國信託はヘルスケアデータの第三者への提供ルートを整備する役割を担ったそうです。

以下の記事でそれぞれ触れていますが、BitMarkや中國信託はブロックチェーン開発を積極的に進めているスタートアップおよび企業として知られています。


今回のヘルスケアアプリは、台湾でブロックチェーン開発のフロントランナーたちによって開発されたものとして、注目を集めていることがうかがえますね。


Health2Syncは日本に進出していますよ!

Health2Syncについては以下の記事で少し触れましたが、2013年に台湾で設立されたスタートアップで、医療機関と患者さんをヘルスケアデータを介して結びつける、ブロックチェーンを活用したプラットフォームの構築を進めているようです。

すでに、糖尿病患者のヘルスケアデータの共有をおこなうプラットフォームとアプリ「智抗糖App」を提供していて、「工商時報」の記事によれば、ユーザー数は31万人以上、100を超える台湾や日本の病院で使用されているということです。

…そうなんです、「日本の病院」でも使用されているんですね!

以下のとおり、Health2Syncの日本語公式ウェブサイトも用意されていて、「智抗糖App」が「シンクヘルスアプリ」という名称で提供されています。

サイトの企業紹介ページによれば、日本法人の設立は2018年2月で、市場展開をコツコツと進めているようです。

プレスリリースのページを見ると、ヘルスケア企業との提携やヘルスケア機器とアプリの連携を着々と進めていることがうかがえます。

台湾日本以外にも、香港、シンガポール、マレーシアにも現地法人を設立し、アプリもそれらの地域の言語に対応しているということですので、アジアから世界への展開を確実に進めていこうとしていることがわかります。

先進国はもとより、中国なども高齢化社会へと歩みを進めているなかで、糖尿病はもとよりヘルスケア全般への関心は急激に高まっていますから、Health2Syncのビジネスは拡大の余地が大きいかもしれませんね。


ヘルスケア×ブロックチェーンは有望?

「ヘルスケア×テクノロジー」、「HaelthTech」に関心が高まるなかで、「分散型台帳技術」と言われるブロックチェーンの特性が発揮される機会も多くなっていくのではないかと感じています。

今回のHealth2Syncによる取り組みは、ユーザー向けのアプリと医療機関向けのプラットフォーム開発・提供を同時に展開し、両者をつなぐ環境の構築にブロックチェーンを活用しています。

ここに、スタートアップ単体ではなく、技術の開発に強みを持つ他のスタートアップや伝統的な金融機関と提携することで、より使いやすく、多くの利用者を巻き込むことのできる環境が作られようとしていると感じました。

また、そうした企業が日本市場にもすでに進出を果たしているということで、より近い距離でこうした取り組みが成功するかどうかを感じることができますね。

日本市場での動きも含めて、これからどのようなサービス展開をおこなっていくのか…これからの動向をコツコツと追いかけていきたいと思います!

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公開日:2019/03/13
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本職のフィールドである台湾・香港・中国の情報を中心に、自分が「面白いな!」と思ったことを記事にしています。Twitter: @kazALIS2

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