台湾の大手通信会社の遠傳電信は、ソフトバンクも入っている「CBSG」のメンバーらしいですよ

(上空で撮った雲の写真って、撮ってはみたものの使い道がないですよね(^^;)

ブロックチェーン・仮想通貨を使ってどのようなサービスを実現するか…さまざまな技術開発が展開されているなかで、国際送金をめぐる動きは多くの企業が競って技術開発をおこなっていますね。

Rippleへの注目はいわずもがなですが、たとえば先日は、中国のアマゾン傘下のAlipayHKがフィリピンのGcashと提携して、ブロックチェーンを使用した国際送金システムを構築したことがニュースになりましたね。

(日本語で読める情報はたくさん出ていますが、僕も以下の記事にまとめました)

こうしたサービスが個人レベルで実用可能な形で広まっていくためには、モバイルウォレットとの連携を欠かすことができないと思います。

今回は、台湾の大手キャリアである遠傳電信がデジタルウォレットを開発するというニュースから思わぬ広がりが垣間見えたので、少し書き留めておきたいと思います。


もくじ

・遠傳電信が今年中にデジタルウォレットを開発!?

・「CBSG」って、なに?

・そういえば、遠傳とLINEって…


遠傳電信が今年中にデジタルウォレットを開発!?

台湾の経済ニュースサイト「鉅亨網」に2018年7月10日に掲載された記事によると、遠傳電信(FarEastone)が「CBSG」のメンバーとデジタルウォレットアプリ(電子錢包相關應用)の共同開発を進め、今年末から来年初めにかけて試験運用を開始すると発表したそうです。

遠傳通信は、金融から化学メーカー、デパートや観光までを傘下に持つ遠傳集團(FarEasternGroup)がアメリカのAT&Tと提携して1997年に創設された、比較的新しい企業です。

また、中華電信、台湾大哥大と並ぶ台湾の三大キャリアとして、多くのユーザーを擁する大手通信会社のひとつです。

ちなみに、台湾ではプリペイド式のsimカードを空港の通信会社カウンターですぐに契約できるので、simフリーのスマホを持っていれば簡単に通信環境を手に入れることができます。

(僕も台湾では遠傳電信をよく使います。三大キャリアの違いはいろいろあるんですが…それはまた別の機会に(^^;)

最近では、「鉅亨網」の別の記事で報じられているように、台湾でサービスを開始した「LINE MOBILE」は遠傳電信と提携しているようです。

ちなみに、LINE MOBILEは2018年4月にサービスを開始してから、わずか2か月で公式アカウントのフレンドが400万人を超えたMVNOということで注目が集まっています。


「CBSG」って、なに?

遠傳電信がデジタルウォレットアプリを共同開発するパートナーとして記事に挙がっている「CBSG」は、「The Carrier BlockchainStudy Group」の略称で、中国語では「國際電信區塊鏈技術聯盟」と表現されています。

記事によれば、CBSGは2017年9月に日本のソフトバンクとアメリカの「Sprint」、そして台湾の遠傳電信に、アメリカのブロックチェーン開発企業である「TBCASoft」の4社による提携でスタートしたブロックチェーン・コンソーシアムだということです。

コンソーシアム結成の具体的な目的としては、「在區塊鏈平台上共同開發跨國的支付、清算、認證、IoT 應用等新型服務(ブロックチェーンプラットフォーム上で国際送金、決済、認証、IoTアプリなどの新たなサービスを共同開発する)」ことが掲げられています。

コンソーシアムには、2018年2月に韓国のLG UplusやKT、アラブ首長国連邦のEtisalatが正式加入し、

2018年7月にはマレーシアのAxiata、フィリピンのPLDT、インドネシアのPT、トルコのTurkcell、ベトナムのViettel、クウェートのZainが正式加入したとのことです。

こうしたコンソーシアム結成からメンバーの増加については、以下のとおり、ソフトバンクのプレスリリースとして公開されています。



世界各地の有力通信会社が提携している様子がうかがえますが、先に挙げた「鉅亨網」の記事によれば、コンソーシアムの通信会社を利用しているユーザーは10億人を超え、国際的な通信会社間のブロックチェーンコンソーシアムとしては世界最大と書かれています。

また、ブロックチェーン技術を提供しているTBCASoftは、公式ウェブサイトによれば、2016年9月に創設された企業で、「CCPS(Cross Carrier Payment System)」の構築を事業の軸としているようです。

はじめに挙げたアマゾンの国際送金システムの構築もそうですが、国際送金は企業間提携のもとで統一的なシステムを構築する必要があります。

世界各地の通信会社の提携のもとでブロックチェーンを利用した国際送金システムを実現していくというこの試みは、ロールモデルとして大きな役割を果たすのではないか、あるいはもう果たしているのではないかと感じます。


そういえば、遠傳とLINEって…

ソフトバンクのプレスリリースなどから既に情報を得ていた方からすれば「今更感」がある話だったかもしれませんが…

ブロックチェーンを利用した国際送金をめぐって、こうした世界的な取り組みが進められていたことを恥ずかしながら知らなかったので、純粋に興味深く感じました。

ここからは妄想ですが、そういえば遠傳は台湾でLINE MOBILEと提携しているんですよね…

先日、LINEはブロックチェーン技術を応用した「LINE Token Economy」の構築を目指していることが発表されましたが、台湾でそのトークンエコノミーの一端を遠傳電信がバックアップする可能性も、もしかしたら出てくるのではないか…

ということは、なんの情報ソースもないただの妄想ですが、企業間の提携とそれぞれのサービス展開を掛け合わせて考えてみることは、これからどのようなサービスが実現されるのかを想像するために必要な「イメージトレーニング」なのではないかと思います。

変化の激しい、そして進歩の著しいブロックチェーン・仮想通貨をめぐる動きのなかで、大手通信会社間の提携のもとに進められている技術開発の動向は、そうした妄想に根拠を与えうるほどに確実なもののように感じます。

少なくとも、遠傳通信が公表したところによると、年末ごろには国際送金に関するデジタルウォレットアプリの試験運用が始まるとのことですから、実際のサービス展開を近いうちに感じることができそうですね。

世界的な動きも視野に入れつつ、台湾・香港・中国の動向に注目しながら情報をコツコツ追いかけていきたいと思います!


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公開日:2018/07/10
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