ブロックチェーン・仮想通貨をコンセプトとして、2018年9月に開店した台湾・台北のレストランバー「BitHub」に行ってきました!
前回は、美味しいランチをいただいたので、グルメ記事として書き留めてみました。
この記事だけでは、せっかくブロックチェーン・仮想通貨をコンセプトにしたレストランに行ったのに、甲斐がないなぁ…と思っていましたので、ランチが終わって会計をするときに、少しスタッフさんとお話ししました。
そこで少しだけ「クリプト」っぽい経験をしましたので、記事として書き留めておきたいと思います。
ちなみに、BitHubについてはこちらの記事にまとめましたので、合わせて読んでいただければ嬉しいです!
・店内にはさりげなく…
・食事をすると「BitHub Coin」がもらえる?
・BitHubはブロックチェーン・仮想通貨のハブになる?
グルメ記事にも書きましたが、「BitHub」の「クリプト」っぽいところといえば、一見するとお店の名前と、店内に置かれている「マイニング」をイメージしたディスプレイぐらいしか目に入ってきません。
ですが、よく見てみると、各テーブルの上には、BitHubのGitHubへの案内が置かれていて、3種類のQRコードが表示されています。
さらにQRコードをよく見てみると、Facebookページへの導入と、「集點樹」と書かれたものがあります。
まず、Facebookページを見ると、各種イベントの案内が随時上げられていますが、そのなかにブロックチェーン・仮想通貨に関する講演会や勉強会などの案内がいくつか上がっています。
BitHubのコンセプトとして、ブロックチェーン・仮想通貨をテーマにした空間を提供すると同時に、以下のような役割を果たしていくことが掲げられています。
私たちはブロックチェーンのインキュベーターとして、定期的な常駐コンサルタント、教育プログラム、記者会見、シェアスペースの提供をおこなう
(我們也是區塊鏈培育孵化地/會有定期的駐店顧問以及課程/項目記者會以及共創空間提供)
店内を見渡す限りはそうしたイベントスペースは見当たらなかったのですが、スタッフさんに聞くと、地下にスペースが確保されているそうです。
僕が行った時は特にイベント開催が予定されていなかったので見学は叶いませんでしたが、ブロックチェーン・仮想通貨関連のイベントがいろいろと開かれているようですね。
もうひとつ、テーブルに置かれていた案内には「集點樹」というサービスのQRコードが表示されていました。
また、会計レジの前には、こんな案内も置かれていました。
DO YOU WANT BITHUB COIN?
YES!!
一番上に表示されている樹木のアイコンが「集點樹」のQRコードということで、早速、スタッフさんに教えていただきながらダウンロードしてみました。
ちなみに、「集點樹」については以下の記事に書きましたように、2016年にサービス提供が始まったポイント管理・統合アプリで、これからブロックチェーンの導入が予定されている注目のサービスです。
台湾のスタートアップアクセラレーターであるAppWorksが、AIやブロックチェーン関連のスタートアップに限定したアクセラレータープログラムのメンバーに選ばれたことも注目されています。
ダウンロードした「集點樹」のトップページが、こちら。
右上に獲得ポイントが表示されていますね。
獲得ポイントの詳細ページが、こちら。
「樹怪幣(養份)」と「BitHub」の2種類あり、上が「集點樹」のサービスポイント、下がBitHub Coinのようです。
まず、BitHub Coinのほうを見てみると、以下のような説明があります。
「活動説明」欄によると、10元消費で1ポイント獲得、100ポイントで10元割引、800ポイントで100元のドリンク進呈、1500ポイントで210元相当のポテト進呈ということです。
今回は登録特典と合わせて、101ポイント獲得しました。
また、「樹怪幣」については、以下のような説明があります。
これは、「集點樹」の加盟店でお金を使うと獲得することができるということです。
ここで「養份」と書かれているのは、いわゆる「GAS」の役割を果たすという意味で、「樹怪幣」には各店のポイントを仲介する位置づけが与えられているようです。
上に挙げた「集點樹」についての記事にも書きましたが、ここにブロックチェーンを導入することで、「価値の移動」を容易かつ安全に実現していくビジョンが公表されています。
今回もらったポイントもブロックチェーンに乗って活用されていくのかな…と思うと、また次に台湾に行くのが楽しみです!
スタッフさんに聞いた限りでは、まだ仮想通貨決済を採用する予定はないということでした。
台湾での仮想通貨決済はまだまだ普及しておらず、仮想通貨のボラティリティの大きさや法制度の整備、実店舗でのサービス開発など、様々な課題があるようです。
ただ、「集點樹」を使った「BitHub Coin」の発行など、これからブロックチェーンを活用した取り組みを実店舗で拡大していく雰囲気を感じます。
BitHubはこれから、コミュニティスペースとしてブロックチェーン・仮想通貨に関する情報を共有・発信しつつ、台湾の人々の生活のなかに自然な形でブロックチェーンを位置づけていく役割を果たしていくのかもしれません。
こうした場所が台湾社会のなかに広がっていくかどうかに注目しながら、これからもコツコツと情報を追いかけていきたいと思います!