シンガポールに拠点を置く大手仮想通貨取引所のHuobiは1億ドル(約110億円)の資金を投じてHuobiチェーンを開発することを検討しているとBloombergが6日に報じました。
Huobiは自社のブロックチェーンを開発し、取引所を同ブロックチェーンに移行することを検討していると発表しました。
BloombergによるとHuobiは分散型自立組織(DAO)と呼ばれる存在になることを目指しているとされています。その分散型自立組織では、伝統的な管理システムはコードとコミュニティの決断によって置き換えられ、トランザクションの処理に一切のサードパーティは必要ないとされています。
Huobiは発表の中で以下のようにコメントしています。
「公共のブロックチェーンを開発し、Huobiは中央集権の企業からコミュニティによって運営されていく分散型へと移行する。」
DAOは2013年頃からブロックチェーンファンにとって重要なソリューションとして扱われてきました。中でも有名なのが2016年にICOで1.5億ドル(約165億円)を調達したThe DAOです。一方で同プロジェクトは直後に5000万ドル規模のハッキング被害にあっており、DAOの懸念点を残した形となりました。
Huobiは計画の最初のステージに立っており、現在はブロックチェーンおよび移行の計画を立てるためのチームを採用していると言います。実際に計画が実行に移されるのは18ヶ月以内だとしています。