エヌビディアが、仮想通貨マイナーへの売上減により収益が「大幅に減少」したと報告した。
8月16日に発表した第2四半期(5-7月)の決算短信で、グラフィックカード製造会社であるエヌビディアのコレット・クレスCFO(最高財務責任者)は、「GPU事業の収益は前年比40%増の26.6億ドル」だったが「前四半期からは4%減」となったと述べた。
同氏は、ゲームや専門向けのデータセンター及び映像化サービスは記録的な業績だったが、仮想通貨GPUの売上が大幅に減少したことで「相殺」されたと述べた。
同氏は次のように付け加えた。
「仮想通貨専用製品による収益は約1億ドルに落ち込むと見ていたが、実際の収益は1800万ドルだった。これまで、18年は仮想通貨が重要になると予想していたが、現時点では、今後は収益に寄与しなくなると考えている」
17年、主に仮想通貨マイナーによってGPUの需要は増加していた。エヌビディアのジェン・スン・ファンCEO(最高経営責任者)は3月、マイナーにもゲーマーにも十分なグラフィックカードを供給するために、増産を行う必要があると述べていた。
しかし同社は、マイニングによる需要が自社の財務に与える影響を過大に見積もっていなかった。クレス氏は、従来の市場に対してマイニングによる売上がどの程度になるかを「数値化するのは難しい」と述べた。
エヌビディアの担当者は前回の収支報告で、仮想通貨による収益は「ほぼ横ばい」になると見込んでおり、自社グラフィックカードに対する需要の大部分は数多くの「現在、世に出ている素晴らしいゲーム」によるものだと述べていた。