おとといは御所、いわゆる京都御苑。
昨日はエレファント・コーヒーまで深夜のお散歩。
散歩なので、徒歩である。
もともとバスや電車は嫌いである。
自転車か徒歩、タクシーが主な移動手段である。
自家用車がないので、というか、免許すら持っていないのである。
自転車で行っても良かったが、自転車には停める場所が必要である。
また、御所などの砂利があるところは、パンクする恐れがある。
ボロい自転車とはいえ、盗られては困るし、パンクするのも困る。
歩いていると、両手が自由である。
自転車であれば、当然両手はふさがっている。
タクシーでも良いが、気になるところで、急に立ち止まれない。
免許すら持っていないのにいうことでもないが、自家用車でも同様である。
疲れることを除けば、徒歩が一番自由である。
ただ、運動不足の割にそんなに徒歩を苦にしない。
夜に出かけるので、昼に出かけるより気分が良い。
歩くスピードも早く感じる。
月明かりも結構明るいものだと知ったなど、夜の利点は多い。
人も少ない。
昼間聞く他人の話し声などは不快に感じるが、夜に聴く他人の話し声は、どんなくだらない話でも、なんだか妙に面白く感じる。
こんなところにこんなものがあるのか。
ここ、前は違ったような。
野良猫にも出会う。
御所でも白黒であろう猫に出会った。
お前良い所に住んでるな。
と声をかけた。
ふとこちらを向きまた何処へとも無く消えていった。
今日載せた絵は、エレファントコーヒーで描いた。
隣の席には、おばちゃんに成り立てのおばちゃん二人。
後ろの4人席には、ホテル勤務であろうビジネスマン。
おばちゃんは、自慢話。
芸能界に知り合いがいるのであろう、知り合いが凄いぞ、という話。
ビジネスマンたちは、互いの褒め合いである。
意識が高いの、尊敬するのと、言っている。
こじんまりした喫茶店であるが、ほぼ満席で、僕が店に入った時には、空席が2席であった。
そのうちの一席である、隅っこの席について、ポケットが沢山ついているズボンから、ペンとスケッチブックを取り出し、タバコを取り出し、ライブ配信をしているアイフォンを取り出して、設置してから座った。
人気のおしゃれカフェには必ずいる、無愛想な小洒落てるのか、汚いのかわからないような、ひげ面の若い店員さんがいた。
おすすめコーヒーは売り切れとのことだった。
深煎りであれば、なんでも良いと伝えると、オリジナルブレンドコーヒーというのを勧められたので、それを注文した。
ライブ配信をしている携帯電話をちらと見たようであるが、無愛想な店員さんは何も言わずカウンターへ戻って行った。
これが、無愛想の良い所である。
少々のことは、何も言わないというスタイル。
愛想が良い人は、色々と行って来るので、返って面倒である場合がある。
無愛想でも、乱暴でなければそれで良い。
愛想が良いのが、必ずしも良いわけでない。
ライブ配信をしていたので、喫茶店の写真はない。
京都では割と有名なので、調べれば簡単に写真などは見られる。
コーヒーの味はもともとあまりわからないが、美味くも不味くもなかった。
不味くなければそれで良い。
値段は高いようにも思うが、深夜料金ということ、タバコが吸えるということ、それを考えればどうということもない。
美味くも不味くもないコーヒーを飲みながら、絵を描いて、自慢話と、誉め殺しの話を聞いて、店を出た。
帰り道も当然徒歩である。
帰り道にも猫を見た。
小さい猫が2、3匹狭いマンション前の駐輪スペースにいた。
前は、車が頻繁に通る通りである。
ニンゲンには気をつけろよ、と言って家に帰った。