マイクロソフトでは、デジタルサービスを提供しているスタートアップ企業様との事業開発・支援活動を行っており、そこでALISが作っているプロダクトに橋梁できるかも、ということで、ディスカッションを始めました。
そして、ALISはマイクロソフトとの「投げ銭」API開発のために、共同開発をスタートしました。
マイクロソフトのスタートアップ支援プログラムを受けることにより、数百万もするサーバ代を浮かすことが出来ることと、昔からブロックチェーンプロジェクトを手掛けており、特にイーサリアムを支援していることから、渡りに船とばかりに、9月4日、ALISとマイクロソフトが協業することを発表しました。
マイクロソフト側でも、ALISがきちんとしたビジネスモデルが整理していることがわかったため、支援を決定したようです。
ブロックチェーン技術を用いた「投げ銭」機能を実装し、トークンエコノミーの価値の移動をスムーズにし、国内ブロックチェーン業界の健全なる普及に対して貢献していくことを考えているとのこと。
この行為は、価値の移動を管理者不在で手軽に実施できる、ブロックチェーン技術を用いたトークンエコノミーと言えるでしょう。
また、お金回りでのシステム構築はミスが許されず、そのために莫大なコストを費やして構築するのが通常ですが、ブロックチェーンを使用すると、堅牢性が高いシステムを比較的安価に構築できるとのこと。
構築期間も大幅に削減でき、通常半年以上かかるものが、2か月程度で構築可能とのこと。
Azureでは既にブロックチェーン技術に対応しているため、相性も良いようです。
Azureとは、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームです。
マイクロソフトでは、そのプラットフォームに「Proof-of-Authority(PoA)」型のブロックチェーン・ツールであるEthereum Proof-of-Authority on Azureを追加することを発表しています。
PoAは「権威による証明」とも呼ばれており、ブロックチェーンで行われるマイニングを必要としていません。
この仕組みは、効率的なネットワークを構築することが出来、マイニングを伴うブロックチェーン技術の仕組みに比べて格段にトランザクション処理が上がるとされています。
現在のALISが利用しているイーサリアムベースのブロックチェーンでは、スケーリングの課題が存在しており、PoAがそのソリューションとして、有効な選択肢になると考えているようです。
マイクロソフトはイーサリアムのエコシステムを初期から支える重要な役割を担っており、非中央集権性など先進的な設計思想を支持し続け先見性のあるクラウド企業であるとされています。
このような事から、新しいことにチャレンジをするベンチャー企業であるALISと共に、Azureのプラットフォーム上で、Ethereum PoAの検証を行うことになりました。
マイクロソフトのAzureでは、大規模な運用実績やイーサリアムメインネットとの接続実績もあり、現時点では他のプラットフォームより一歩リードしています。
ALISは現在独自のEthereum PoAチェーンを構築しています。
ビジネスと相性が良いとされるPoAを使ったブロックチェーンを、Arureで共同検証することは興味深いですね。
ALISでは、店舗決済についても検討しているようです。
トピックのグルメで紹介されたお店ではALISトークンを使えるようにしたいとのことです。
検証を含めて年内にリリースを予定とのことです。
国内上場についても、検討をしているようです。
金融庁でホワイトリストに載せる基準を策定中のようで、それを予測して、社内で検討会議が行われているようですよ!
今後、ミートアップも検討されているようですので、興味のある方は参加してみるのも良いかもしれませんね。