前回の記事「NEMウォレットの着金情報を確認する」では、NEMで支払われた場合に入金確認するプログラムを紹介しました。
今回は、実際にネットショップでの処理の流れを見ていきます。コードは書きません。
弊社のネットショップ決済システムでは、以下のA、Bの2パターンを考えましたが、Bを採用しました。
A)決済確認前に注文完了とし、後ほど確認する
B)決済確認後、決済完了とする
A)は、ネットショップでは銀行振込の場合に良く行われています。
システム上は注文完了しますが、実際に支払いが行われたかどうか?は後で確認が必要です。
B)は、クレジットカード払いの場合に良く行われています。
クレジット会社のページでカード番号を入力し、支払い実行後、お店側でも決済完了とします。
NEM決済の場合は、A、Bどちらも対応できます。
Aだと、注文完了後に、前回の記事の着金確認する処理プログラムを実行すればよいわけです。
Bだと、クレジット会社のページの代わりに、NEM決済ページを提示します。着金確認する処理プログラムをお店のサイト(のサーバー)で実行し、着金確認できたら決済完了とします。
理由としては、Aパターンだと、仮想通貨が価格変動したときに、どのレートで購入するのか、が分かりにくくなる、と考えたのが大きいです。
たとえば「購入申し込みから7日以内にお支払いください」だった場合、7日後の為替レートが大きく異なっているかもしれません。この方法は、売る側も買う側もややこしいのでは、と思いました。
こちらの方式だと、購入者に決済ページを表示し、決済確認までその表示を続けます。購入と決済の時間のズレをほぼゼロにすることで、為替レート関連のややこしさを回避できます。
一方で、購入者が送金してから着金確認までの時間がかかります。NEMの場合は1分程度あれば確認できるようですが、購入者は退屈かもしれませんね。
弊社のネットショップシステムでは、決済待ち時間に購入者に動画を提示できるようにしました。
●商品の使い方動画を表示する
●新商品の宣伝に使う
などを考えています。送金から着金完了までの間しか見られないので、短いCMを流す、みたいな使い方が現実的な気はします。