我輩は天才である。
そう思っていた時期が私にもありました、これは私がまだ小学生だった頃のお話です。
私は極々平凡な近所の小学校に通っていました。当時私は同級生の中では背が高く、兄が二人いたこともあって周りより自分が秀でた存在、そう新世界の神なのだと思っていました。
小学校も高学年にもなると塾にいく友達が増え始めましたが、私はもちろん天才なので勉強する必要などなく毎日6つの金貨の世界をマリオと共に大冒険していました。
そんなある日のことです。突如学校で全国統一テスト的な物を受けてもらうと告げられました。
私は当然にやけ面で格の違いを教えてやるよ。と意気込んでいました。
しかし結果は散々、ギリギリ平均点といった所でした。
私は、天才じゃないんだ…。。
見上げた空はどこか寂しげで、新世界の神だと思っていた私は、平凡なただの美少女でしかないんだと。嫌でも気づかされてしまいました。
帰宅して気晴らしに起動したマリオカート、画面の中でマリオが叫びます
「マンマミーヤ!!!」
まんまを見ーや、そう、マリオまでもが私に現実を見ろやと言ってきたのです。
自然と溢れる涙、今まで一緒に大冒険してきたのも全部幻だっていうのかよ!?答えろよマリオ!
「マンマミーヤ!!」
私は肩から崩れ落ちました。
何が新世界の神だ、何が大冒険だ。なんてことはない、私なんか所詮はそこらに転がる小石のような存在なんだ。。。。
そ ん な こ と 絶 対 に
認 め な い !!!
「逆襲の中学生編」に続く