Web3.0時代の働き方(後半)

もずく@キャリア対策委員です。


Web3.0時代の働き方、前半からの続きです:)


前半では、Webの登場(特にWeb2.0以降)によってどのような働き方の選択肢が登場したのかについて触れました。

サラリーマンという働き方だけでなく、起業したりフリーランスとして働くことが比較的容易になってきたのです。

更に、もう少し身近な収入の得方として、クラウドソーシング等によるチーム(ギルドワーカー)としての副業に私は注目しています。



Web3.0で加速する


そして、このような働き方はWeb3.0時代に入ると大きく加速すると予想されます。

言い換えれば、Web2.0の時代には、ウェブを介して個人やチームが収入を得るというスタイルには足枷があるということです。


Web2.0の限界について、下図にいくつか例を挙げてみました。



Web2.0の技術では、Webの仕組みだけでお金をやりとりすることができません。

銀行やクレジットカード会社、電子マネーを提供する会社に仲介してもらわねばならず、手数料や個人情報などの問題が生じます。

また、日本ではあまりピンとこないかもしれませんが、そもそも銀行口座を持っていなければウェブを介して稼ぐことができません。そして、世界人口の約1/3が銀行口座を持つことのできない人々なのです。


Web3.0(ブロックチェーン)はこの問題を解決します。

暗号通貨を利用すれば、銀行口座を持たなくても、ウェブの仕組みの上で直接お金のやりとりができるからです。

スマートフォンにウォレットをインストールして、アドレスを相手に伝えれば、それだけで暗号通貨が送られてきます。年収などの情報はもちろん、氏名すら登録不要です。


実名を伝えずハンドルネームでお金を受け取れるということも、ウェブを介して見ず知らずの人たちと取引するときには安心できるでしょう。

特にソーシャルメディア上で仕事を請け負う場合などには便利です。


さて、お金の受け取りの問題はこれで解決しましたが、Web2.0時代にはまだ問題が残っています。

契約の反故や仲介人(とりまとめ役)への不信です。

こちらも下図に例を挙げてみました。


こういったことはウェブを介した取引でなくてもよく起こることですが、とにかく人間が諸悪の根源です。

なので、大事なところについては人間をコンピュータプログラムに置き換えてしまえばよいのです。


Web3.0には、ブロックチェーンの上に乗ったスマートコントラクト(自動契約)という仕組みがあります。

コンピュータプログラムが、事前に取り決めた契約を履行したり、ギルドマスター(チームで働くときの取りまとめ)の役割りを果たしてくれるのです。

人間による裏切りがなくなるので、ウェブで知らない人と取引したりチームを組むときにもことで安心です。


Web3.0時代の働き方(前半)の冒頭で、Web3.0を実現する技術としてAIやIoTを挙げていましたが、それらの技術はここで重要な役割を果たすでしょう。

例えば、契約どおりのコンテンツができたかどうか(品質が満たされたかどうか)をAIで判断したり、送ったモノがちゃんと届いたかどうかをIoTで判断したりできます。


ということで、Web3.0の時代になれば、Web2.0で可能になった様々なスタイルでの働き方がより安心してできるようになります。



ALISブログで記事を書いてALISトークンを稼ぐというのも、実はWeb3.0時代の働き方の一つです。

ALISの報酬ロジックはまだスマートコントラクトに搭載されていませんが、私たちはコンピュータプログラムで記述された契約に則って記事執筆の報酬を得ています。

ブロックチェーンによって様々なトークンが発行され、いろいろな方法で(つまり各自の得意なことや好きなことで)報酬が得られる時代に突入したのです。



最後に、新卒で就職していく学生(あるいは生徒)の皆さんへのメッセージで締めくくりたいと思います。


これまでの日本社会では、新卒で入った会社に一生しがみついて生きていくのが標準的な働き方でした。

その考え方の下では、新卒の就職活動=人生を定める大きな決断であり、「失敗したらどうしよう…」と不安になったり、「希望する会社に通らなかった」と自暴自棄になったりすることもありえます。


しかし、Web3.0時代の働き方ではそこが大きく変わります。


新卒で入る会社は確かに大切ですが、そこだけで一生働いていく人は少なくなるでしょう。

中途採用を受け入れる企業はどんどん増えてくると思いますし、チームやフリーランスで働いたりすることもできます。

少なくとも、副業として自分の好きなことで収入を得ることは誰でもできる時代になります。


なので、新卒一斉採用のときは「どの企業に就職するか」だけでなく、「どういうことをして働いていきたいか」「どんな技術・知識を積み上げていきたいか」ということを大切にしてください。


おしまいです:)


公開日:2019/03/14
獲得ALIS:130.17
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  • もずく・Ð・図解屋
  • @mozk
難しいことをできるだけ簡単に説明することにもずく生命を賭けています/魔法使いオズモン/Web3.0な世界に期待/Trust日本Telegramアドミン/Twitter: @mozk0x
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  • zono(ゾッティ)/crypvo代表
  • 3ヶ月前

生涯現役により年金大幅削減の言い訳の未来が見えますね!

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  • ぴゅーぱ
  • 3ヶ月前

これから就職する身としてはまだチャレンジできる社会になっていないとしてもこのようなビジョンが見えているとより多様な進路の見つけ方ができそうだなと思いました。どのような職業に就くとしても、常にアンテナははっておきたいですね

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  • ゆうき / アリスブロガー
  • 3ヶ月前

相変わらず、良い説明していますね! とてもわかり易かったです。
(*´∀`*)

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  • うめ吉
  • 3ヶ月前

自分が「これは力を注ぎたい」という事が出来た時に、できるだけ速やかにそちらに移行できるようなキャリアデザインが求められるようになるでしょうね。

返信
  • kobsap
  • 3ヶ月前

なるほど、面白いです。
どうやってWeb3.0を使った信頼できる仕組みを構築するのか? そこをクリア出来ると新卒者の働き方の意識改革だけでなく、定年退職するシニア層の仕事の探し方にも大きな影響を与えそうですね。

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