今週のお題は哲学だそうで。
哲学・・・といっても、哲学って一体何だろう?
私自身、いわゆる哲学者の書籍をいろいろ読んできた。
カント、キルケゴール、ニーチェ、ハイデガー、ヴィトゲンシュタインなどなど。
でも、よく分からなかった。
結局のところ、その哲学者たちが「この世界はこうなっているんじゃないか」ということを書いた本であって、実際にそれが正しいかどうかは誰も分からない。
この世界の根底にはこの世界を在らしめるもの、物自体やイデアがあるのかもしれないけど、それが正しいかなんて保証は何も無い。
それこそ神にしか分からない。
では、なぜ哲学者たちはこの世界について語ってきたのだろう。
やはり、この世界がよく分からないからじゃないだろうか。
故に問わざるを得ない。
「この世界は何なんだ!?」と。
ハイデガーの解説書を読んでいたら、哲学の根底には存在に対する驚きがあるという。
「なぜ存在が可能なのか?」
「何がこの世界を在らしめているのか?」
この不可解な世界に対する驚きと、それに対する問いかけが根底にある。
人間自身もそうだ。
哲学者の中島義道先生も確かそんなことを言っていた。
この世界に「訳も分からず生まれて、訳も分からず死んでしまう」と。
そんな訳の分からない世界に対する叫びとも言える問いかけ。
その問いかけこそが哲学なのではないか。
正解かどうかは分からない。でも、問いたい、答えを出したい。
それに気付いた時に、ある考えが私の中に浮かぶとともに、哲学書を読むのを止めた。
その考えとは、
哲学者たちは正解でないにせよ答えを書いた。では、お前はどうなのかと。
正直、まだよく分からない。
答えが出せるのか出せないのか、ある意味賭けをしながら生きているとも言える。
その活動こそが哲学なのかもしれないな。