ただ「考える」のではなく「本質」から考える。Part2

 

 

それでは本質から考え、スジの良い答えを導き出すためのアプローチを次の4つのステップで見ていきましょう!

①   モデルを描く

②   ダイナミズムを読み解く

③   モデルを変える打ち手を探る

④   行動、現実からのフィードバックを得る

 

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CHAPTER3

モデルを描くー構成要素と関係を一枚の絵で表す

 

いま直面している問題の裏に潜むモデルを絵で表現し、モデルの要因や因果のイメージを「見える化」する。大事なことは、実際に手を動かしてヴィジュアル的に表現することで、考えを深化させること。

 

モデルを書く上での条件

・考えるべき要素と因果関係が含まれていること。

・全体像を把握することを目的としているため、1枚の紙に書ききる。何枚かにまたがらない。

 

モデルを考えるヒント

 

①   5つの要素から多面的に捉える

 

*( )内は仕事の場合での例

 

ⅰ「インプット元」→モデルに投入される要素。(自分の時間や、持っているスキル)

ⅱ「アウトプット先」→モデルから出てくる成果。(お客に対するサービスや、上司に対する報告書)

ⅲ「競争関係」→インプットやアウトプットを競い合う相手。

ⅳ「協調関係」→補完関係やシナジー効果を一緒に生み出せる相手。

ⅴ「影響者」→間接的にモデル全体に大きな影響を及ぼす要素である。(社長や人事部長)

 

この5つの観点から全体を俯瞰して見て、それらの間の関係性を考える!

 

 

②   レイヤー(階層構造)を考える

 

効果的な深みのある答えを導きだす手法。

 

発想の方向を「厚みの増す方向」にふってみる。

 

レイヤーを意識しながらモデルを書くということは、「モデルを一枚の紙に書く」ということと矛盾するように感じるが、そうではない。

 

あくまで考えを掘り下げていくうえで、階層を意識しよう!ということ。

 

「厚みを増す」というのがあまり分かりにくいので、例を考えます!

 

 

あなたが何かスポーツをやっているとする。

そのスポーツの大会があったら、その試合で良い結果を残したい。

 

勝利というアウトプットを出すために、当日の天候などのコンデションも考え、対戦相手を知り、あるいはチームメンバーとどう戦うかの作戦を練るだろう。試合前には、エネルギーになりやすいパスタを食べるかもしれない。

 

これらは先ほどの5つの要素での視点だと気づきましたか??

 

 

一方、レイヤーで考えると、「試合」というレイヤーを離れ、それ以外のレイヤーに考えを巡らせる。

 

たとえば、「スキルの層」であれば、試合に臨む前に、必殺技を編み出しておく、ということも考えられる。

あるいは、「体力の層」であれば、スピードや持久力で勝負するという、体力勝負の考え方もあり得る。

 

試合そのものの「層」から離れて、他のレイヤーを含めて考えたということ!

そうすることで試合に勝つというアウトプットを生み出す可能性を高められる!

 

 

③   因果に注目し、相関は無視

 

因果関係と相関関係の違いに留意!原因と結果の理屈が存在しているかどうか!

 

例えば、「英語が出来る社員は仕事ができる」

もしかしたら、努力する人が英語もできて、仕事もできるという両方の結果を生み出しているだけで、英語ができるということと、仕事ができるということには、因果関係はないのかもしれない。

 

ここには「努力する社員である」という第三の因子が隠れている。

この場合、社員にいくら英語の勉強をさせても仕事力が上がることはない。

 

モデルを書く際に重要なのは、因果関係の方!相関関係はモデルに入れる必要はない!

 

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CHAPTER4

ダイナミズムを読み解くーモデルが生み出す結果を長い時間軸で捉える

 

ダイナミズムを分かりやすく捉えるように例をとって考えてみよう!

 

車の中古車販売と新車販売の関係

 

中古車販売が伸びることは新車販売にとってマイナスのように思える。なぜなら、中古車販売と新車販売がカニバリ(共食い)を起こしてしまい、新車が売れずに儲けが減ってしまうから。

 

しかし、話はそう単純でない。

 

現実的には、最初に中古車から買い始める人もいる。そうだとすると、中古車を買ってくれた人は、長い時間軸の中で、いずれ新車を買ってくれる顧客にもなる。

つまり、今の中古車販売は、将来の新車販売の潜在顧客を作っているという見方もできる。

自社の中古車に満足してくれた人は新車も買ってくれるかもしれない。

流通する中古車の価値を上げる努力をすれば、中古車の下取り価格の不安を和らげ、新車販売のプラスになるかもしれない。

 

 

このように、モデルを作成して、その1回転の結果を観察するだけではなく、そのモデルが長い時間軸の中で、何回転かすることで、どのような結果をもたらすかを考える!!

 

ダイナミズムの読み解き方

 

①    変局点を考える

「変局点」が難しく感じるので例を見ていこう。

 

 

会社に入った直後は、資料の作成手順や、お客様との接し方など、仕事の基本を覚えることから始まる。

しばらくすると、作成する資料の中身をより良くするためのスキルや、お客様との打ち合わせをうまく進める力などが求められるようになる。

さらに経験を積んでいくと、チームワークの発揮の仕方や、自分の下についた後輩を育てる力などが求められてくるかもしれない。

 

変局点とはこのように、どこかを境に潮目が変わり、だんだんと重要な要素が移っていくタイミングである。

 

多くのビジネスにおいて変曲点を捉えていくことが重要。

 

②    相転移を考える

先ほどの変局点は徐々に重要な点が変わっていくポイントで、相転移とは、ものごとの「相」が変わっていくポイントである。

 

簡単に言うと、考え方が変わるところである。

 

あまり勉強しなかった子供が急にやる気を出して勉強を始めた。

→勉強の面白さに気づいた。勉強しないと将来ヤバいと「やる気スイッチ」が入った。

 

ダイナミズムを考えるときは、こういった相転移がいつ起こりそうかを理解しておくことが必要。

相転移が起こると解決策も変わってくるから。

 

 

③    根源的ドライバの特定

根源的ドライバ=相を大きく変える要因

 

些細なきっかけで彼女に振られた。

振られた本当の理由は、そのケンカではなく、それまで彼女に溜まっていた不満、性格の不一致など。

些細なケンカはあくまできっかけにしか過ぎず、別れに追いやった根源的ドライバは、彼女の中の不満レベル。

 

 

ここまで、現象の裏に潜むモデルとダイナミズム、つまり本質のありようを理解するための方法や視点の説明でした!

もちろん、すぐにはすべて理解し「本質から考える」ことが出来るようになったとは言えないだろう。

それは、ものごとの「本質」を捉えることが、本質的に難しいので仕方ない。

本質思考のエッセンスを感じれればそれでいい。

 

CHAPTER5

モデルを変える打ち手を探る

 

ここからはモデルとダイナミズムから、問題の解決策やアイデアを考えるステップです!

 

問題を解決しようと思ったら、必ずモデルまで立ち返る必要がある。なぜなら、現象を変えても、モデルが同じである限り、結局は元に戻ってしまうからだ。

 

真の問題解決は、モデルを変えるしかないのである。

 

 

モデルを変えるレバリッジポイントを見つける

 

大きな変化を生む小さな「くさび」=レバリッジポイント

 

実際に問題を解決する際、すでに出来上がっていて、それなりに回っているモデルの根本治療をすることは、よほどのことがないと難しい。

よって、読み解いたモデルとダイナミズムをもとに、モデルを変えるためのレバリッジポイントを見つけ、モデルを変えていくという手段をとる。

 

くさびを打つように、少しモデルを変えることで、やがてそれがモデル全体に影響を与え、徐々に大きな効果へとつながっていくような手を打つていく。

 

 

打ち手を探るヒント①

 

魔法の言葉「そもそも」

 

本質思考の重要な出発点は、現在の課題や問題をそのまま鵜呑みにせず、モデルに目を向けることだ。

 

「そもそも、、、」と直面する問題が本当に解くべき問題なのかどうなのかを疑ってみる。

あるいは、今やろうとしていることの目的が、そもそも何のためだったのか疑ってみる。

そして、そもそもどんなモデルとダイナミズムが目に見える問題を引き起こしているのだろうか、と考えてみる姿勢が大事。

 

直面する問題について考えを巡らせる前に、「そもそも」と考え、モデルに目を向けよう!

 

 

打ち手を探るヒント②

 

考える範囲を影響のある範囲まで広げる

 

考えている範囲を、問題に影響を及ぼす可能性がある範囲にまで、広げる努力をする。

 

5つの要素

「インプット元」

「アウトプット先」

「競争関係」

「協力関係」

「影響者」

や、レイヤー構造まで考えれば、ダイナミズムも見えやすくなり、問題解決策の発見のチャンスが広がる。

 

 

 

打ち手を探るヒント③

 

「どうやって考えるか」を考える

 

仕事や生活の中で、いろいろと考えているのだが、何と何が解決すれば本当の問題解決につながるのか、あるいは、何と何がはっきりすれば意思決定ができるのか、こういった判断軸が明らかになっていないケースは意外と多い。

 

例えば、新規事業に打って出るときには、、市場規模も知りたいだろうし、具体的なターゲット顧客は誰か、といったことも知りたいだろう。また、競合との違いも当然知りたくなる。

 

しかし、「市場規模がいくら以上なら参入するつもりなのか」「自社と他者の製品の比較において、勝っているところもあり、負けていることもあったらどうするのか」といった質問をすると、意外に答えられない。

 

これは、肝になることが何なのかを十分に練れていないことを意味している。

 

こんな状況だと、どれだけ考えてもアウトプットにはつながらない。

 

考える手順や、判断基準を考えよう!

 

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まとめ

MITシステムダイナミクスという考え方を元に、著者が考える本質思考を誠実に丁寧に書かれていてとても面白い本でした。

省いた点にもまだ面白いことがあるので、興味ある方はぜひ読んでね。

 

だいたい読み終えて、本質ということについてどういうものなのかはだいだい分かった感じがしていると思います。

まだこれを読んだだけでは不十分です!

ここから、④行動、現実からのフィードバックを得る、です。

本質からものごとを考えるという意識を普段の仕事や生活でもつことによって本質思考を身につけましょう!

問題に行き詰ったとき、問題が見えない時、いろいろなときに見直してほしいと願います。。。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!!!

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2019/10/20 15.14 ALIS 0.00 ALIS
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